新型ヘルメットと空調服で夏季も快適に

~熱中症予防にも貢献~

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2016.07.06

清水建設(株)<社長 井上和幸>は今夏から、建設現場の環境改善策の一環として、通気性に優れ、かつ軽量化を図った新型ヘルメットと体温の上昇を防止する空調服を順次、現場に導入します。

新型ヘルメットの仕様は、保護具メーカーの(株)谷沢製作所と共同で検討を進めてきました。従来のヘルメットが内側をスッポリ覆う発泡スチロール製の衝撃吸収ライナーと個人の頭の大きさに合わせる固定用ライナーから構成されるのに対して、新型ヘルメットでは固定用ライナーに衝撃吸収機能を付加し、発泡スチロールを取り除いたことが大きな特徴です。この結果、通気性が格段に向上。具体的には、ヘルメットを着用して一定の環境下で行った15分間の運動後におけるヘルメット内部(頭頂部)の温度・湿度比較では、旧型内が32.5℃、77.1%、新型内は24.2℃、54.8%となりました。

併せて、ヘルメットを若干小型化するとともに素材をポリエチレン樹脂からFRPに変更、さらには縁に雨だれ防止の反りを採用しました。小型化と素材の変更により、重量は旧型の450gから350gと、100g、20%超の軽量化となりました。

一方、空調服は既製品をベースに、当社の現場ユニフォームに合わせたデザインを施しました。体温上昇を防止する仕組みは、ジャンパーに内蔵した2機の小型電動ファンで外気を取り入れ、ジャンパー内をドライにすることで汗を乾燥させ、その気化熱で体を冷やすというものです。着用すると炎天下でも快適に感じるほどで、通気性が優れたヘルメットとともに、熱中症予防にも貢献します。

当社は引き続き、ユニフォームやヘルメットはもとより、現場事務所や仮設のトイレ・シャワー、更衣室、作業員詰所等々について総合的に環境改善を図り、働きやすい現場、働きたい現場を創出していく考えです。

以上

≪参 考≫

写真左がFRP製にした新型ヘルメットの帽体、右は衝撃吸収機能を付加した固定用ライナー。旧型ヘルメットでは、帽体の内法と固定用ライナーの間に入った発砲スチロール製のライナーが通気を妨げていた。

外気を取り入れる2機の小型電動ファンを備えた空調服。

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