群馬県川場村で森林資源を活用したコンビナート事業に参画

~「ウッドビレジ川場」に出資、地産地消型の事業を推進~

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2015.10.08

清水建設(株)<社長 宮本洋一>はこのほど、農山村の活性化と国土保全への貢献を目的に、森林資源活用型のコンビナート事業を推進する「(株)ウッドビレジ川場(所在地:群馬県川場村、代表取締役:外山 京太郎)」に出資、同社株式の21.1%を取得しました。

(株)ウッドビレジ川場は、川場村が本年4月に設立した事業会社で、このたび当社を含む5者が増資に応じ、資本金が250万円から830万円に増額されました。森林資源の地産地消を目指し、利根沼田森林組合が管理する民有林2万7,200haから発生する間伐材を活用した木材製品の加工・販売、加工後の端材を燃料とするバイオマス発電、発電の排熱を利用した農産物の温室栽培、間伐で活性化した森林によるCO2吸収固定量の増加分のクレジット化等を推進していきます。

同社はすでに本年9月、第1期事業として製材施設の建設に着手しており、来年4月にも運営を開始する予定です。また、来年度には、第2期事業として発電容量約45kwのバイオマス発電設備、約5,000m2の農業温室の建設に着手する予定であり、いずれも翌2017年度中の運用開始を目指します。

当社は出資に先立ち、2012年2月に川場村、学校法人東京農業大学と包括連携協定を締結し、森林資源等を持続可能な形で活用しながら地場産業の創出を図る「グリーンバリュープログラム」の川場村での実践に向けて、事業モデルの検討・具現化に協力してきました。このプログラムは、農山村の持続的発展を目指し、当社と東京農業大学が推進している取り組みです。

グリーンバリュープログラムをベースにした森林資源活用型のコンビナート事業は川場村でスタートしたばかりの小規模事業ですが、地方再生、農山村の活性化を目指す多くの自治体が興味を示しています。当社はこうした自治体と連携し、森林資源活用型の事業の拡大を図るとともに、事業で創出されるCO2クレジットを優先的に獲得し、当社が推進するビルのカーボン・ニュートラル化に活用していく考えです。

以上

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