東京外環自動車道大和田工事










設計担当者から

土木では珍しい設計施工案件。受注後は、実際の現場の地盤や近隣の状況などに合わせて設計を修正する必要があり、タイムリーに仕上げていくのに苦労しました。また、コンクリート35万m3分の配筋図はおよそ7000枚に。品質と施工性にこだわってつくり上げました。当現場では、厚さ2m超にもなる函体の壁をPCa化するに当たり、PCa部材をなるべく軽量化したいと、ハイブリッドハーフPCaを開発しました。2枚のコンクリート壁を鋼板プレートでつないで部材を中空にし、内部のコンクリート打設のみを現場で行うもので、当技術は2018年度土木学会賞技術賞を頂くことができました。
施工担当者から

昨年6月に開通した東京外環自動車道千葉区間。当社が施工した大和田工事は、本線約1.6kmを半地下構造で、市川中央IC、京葉JCTのランプを構築し、また地上部を走る国道298号とその副道整備などを行うものです。このたび丸8年の歳月を掛けた工事が竣工しました。 掘削土約111万m3、コンクリート約35万m3と 都市土木では過去に例がない大規模の開削工事。函体構築では、フルPCa化およびハーフPCa化など省力化に取り組みました。また、Hランプ部の一部区間347mは、直径13m超の大断面シールドトンネルで超小土かぶり1.8mを施工しました。さらに本線の地下を横断する大口径下水道管を供用したまま付け替えるなど、技術的難度の高い工事を周辺環境に最大限の配慮を払いながら完遂しました。
発注者 | 東日本高速道路株式会社 |
---|---|
設計 | 清水建設株式会社 |
工期 | 2011年6月〜2019年7月 |
構造・規模 | 本線:1599m、市川中央IC:451m、 京葉JCT:1962m 地中連続壁工:18万㎡、掘削工:111万㎥、 コンクリート工:35万㎥、シールド工:347m |
所在地 | 千葉県市川市 |



