CREVAおおくま・クマSUNテラス

  • 建築
  • オフィス
  • 福島県
  • 2024年

設計担当者から

南野 友子

CREVAおおくまはオフィスと交流施設の機能を兼ね備えた複合施設であり、入居企業や来訪者が地域の課題や生活に触れながら、町の新しい基幹産業につながるような事業を生み出す場となることを目指しました。働く人や地元の人々、外部からの訪問者の自然な交流を促進するため、共有部は誰でも自由に利用できる、外部に開かれた施設としています。
デザイン面では吹き抜け空間のV型制震柱、天井の斜格子と随所に斜めの意匠を取り入れることで、空間の広がりを演出。人が集まる場には木を積極的に採用し、居心地の良い町のリビングのような場となるとともに、かつて林業が盛んだった町の歴史を継承しています。
この建物を通じ、地域の希望となるような新しい産業が育つことを願っています。

施工担当者から

伊藤 正明

CREVAおおくまは構造体に木質材料を使用した鉄骨造の建物です。ハイブリット木質構法の「シミズハイウッド」などを取り入れ、鉄骨梁や柱を木材で覆った木質大空間が特徴。V字型の柱や斜格子状の梁といった斜めの取り合いが多く、大変苦労しました。また、14カ月という短い工期を守るため、着工前から資材の先行発注を進め、もの決めスケジュールを厳守とし、現場のキーデートを遅らせない計画通りの工程の管理を徹底しました。
大熊町には福島第一原子力発電所があり、当施設が立地する町中心部は、原発事故の影響を大きく受けました。ようやく復興が始まったところですが、この建物が昔のようなにぎわいを取り戻すための呼び水となることを、関係者一同心より祈っております。

発注者大熊町
設計・監理清水建設・関・空間設計特定建設工事共同企業体
工期CREVAおおくま:2023年10月〜2024年12月
クマSUNテラス:2024年3月〜2025年2月
構造・規模CREVAおおくま:S造 3F
クマSUNテラス:S造 1F
延床面積CREVAおおくま:10,308m2
クマSUNテラス:1,648m2
所在地福島県大熊町

CREVAおおくま・クマSUNテラス映像 0分37秒

完成したCREVAおおくまの全景。手前に広場や商業施設のクマSUNテラスが広がる
シミズハイウッドなどを取り入れた木質大空間
入居企業の社員や来訪者が利用できるコワーキングスペース
R形状のバルコニー
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