博多FDビジネスセンター

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  • 福岡県
  • 2023年

設計担当者から

登坂 壮人

本建物の特徴は、足元周りの広く明るい公開空地と、上層部がせり出し、博多織を模した凹凸のある外装に集約されています。カーテンウォールについては、極限まで枠部分の幅を細くしたデザインと、水密、気密、耐震など各種性能の確保、清掃用のゴンドラガイドレールとを一体化させた機能の成立を目指し、生産技術本部の協力の下で検証を重ねて実現しました。建物の内外で一体感を持たせるため、エントランスホールと外構の床のパターンを連続させてレベルを揃えるなど、さまざまな工夫を凝らしました。
海外の建築デザイン事務所とのコラボでデザインを実現しつつ、品質、施工性、コストを確保するという、設計者として刺激のある良い経験をさせてもらいました。

施工担当者から

山下 真弘

上層にいくにつれ、外壁が外側にせり出している特徴的なデザインのオフィスビル。建物の正面となる南側は7度、西側は2度傾いている形状で、鉄骨建方や外壁カーテンウォールの精度管理に苦労しました。カーテンウォールユニットの縦枠には溝が設置され、窓清掃用のゴンドラのレールにもなる仕様。異形ユニットもある中、設置位置が2、3ミリでもずれるとゴンドラがうまく降りなくなってしまうため、ゴンドラ製造会社と打ち合わせを重ね、事前の実大試験を行った上で本施工に臨みました。難度の高い工事でしたが、本支店の関係部署の協力と作業所員の頑張りにより、満足のいく建物をお引き渡しすることができました。

発注者福岡地所株式会社、第一生命保険株式会社
建築デザインシュミット・ハマー・ラッセン・アーキテクツ
設計・監理清水建設株式会社
工期2021年11月〜2023年2月
構造・規模CFT造、S造 12F-PH1
延床面積21,786m2
所在地福岡県福岡市
博多織を模して、カーテンウォールを波型に並べたデザイン
1階入口
波型の木壁を配した1階エントランス
エレベーターホール
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