川西市立総合医療センター

  • 建築
  • 医療・福祉施設
  • 兵庫県
  • 2022年

設計担当者から

岩田 翔

隣接する公園や周囲の里山とのつながりを重視し、「ガーデンホスピタル」をコンセプトに設計しました。多様なアクセス方法に対応するため、公園側をメインとして全方位に入口を設置。すべての個室からの眺望と患者への目配りの確保、看護師の動線短縮を実現するため、病室階に十字型の廊下を3本配したトリプルクロス病棟となっています。
最も苦労したのはさまざまな関係者との合意形成です。例えば看護動線は、2病院の看護師を追跡調査し、当社の看護動線シミュレーションシステムを活用してプランを提案。着工以降の打ち合わせは200回を超えました。より良い案を求め、チーム一丸となって全力を出し切ったと感じています。

施工担当者から

鳥野 和彦

川西市の中心地に、地域の核となり高度な医療を担う急性期病院「川西市立総合医療センター」が完成しました。公共工事では珍しい基本設計からのデザインビルド方式の発注。計画初期段階から設計とつくり込み、施工性を考慮することで短工期化を実現しました。
ポイントは、建物中央の高層棟部分の躯体を建ち上げた後、それを囲む低層棟の工事に着手したことです。低層棟の敷地を重機設置や搬入スペースに活用したことで、高層棟の施工を効率化。さらに躯体工事時期の分割により、労務の平準化も実現しました。

発注者川西市
設計・監理清水建設株式会社
工期2020年10月〜2022年5月
構造・規模S造 9F-PH1
延床面積36,619m2
所在地兵庫県川西市
隣接する公園と一体となった外観
車寄せのある正面玄関
2階の外来待合「キセラガーデンストリート」
西病棟スタッフステーション(SS)。クロス廊下を見渡すことができる
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