LaLa arena TOKYO-BAY










設計担当者から

本設計では、「選ばれるアリーナを目指す」という主題の下、スポーツ興行に加え、音楽のコンサート興行などが両立できる仕様とすることが求められました。民設民営のアリーナとして、お客様が運営する事業の最適解となるよう、建物利用者である興行主、演者、観客のニーズに合致するような建物とすべく、「見やすいノリやすい座席」「聴きやすい音響性能」「興行仮設のやり易さ」を追求。特に、興行主が重視する照明などの天井吊物に関わる吊点、キャットウォークのしつらえについては、関係者に幾度となくヒアリングを重ね、ベストなものを模索しました。建物は竣工を迎えましたが、これからイベントを通じて建物の性能評価をされると思うと、設計者としてはまだまだ緊張が解けません。
施工担当者から

男子プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」のホームグラウンド兼音楽コンサートなどの興行イベントも行える、収容客数1万人規模の多目的アリーナが完成しました。
最大スパン長約100m、高さ31mの大空間を支える屋根鉄骨工事では、メインとなる長さ88mの2本のトラス梁をどのように分割して組み上げるかが肝となりました。綿密な計画を練り、5分割にしたトラス梁の最後のピースが納まったときはホッとしました。また、高所での危険作業が多い本工事では、BIMとVRを活用。3次元で高所作業の計画と検証を行い、安全かつ合理的な施工を実現することができました。関係者の協力の下、素晴らしい建物を竣工させることができ、現場責任者として携われたことを誇りに思います。
発注者 | 株式会社TOKYO-BAYアリーナマネジメント |
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設計・監理 | 清水建設株式会社 |
工期 | 2022年2月〜2024年4月 |
構造・規模 | S造 4F-PH1 |
延床面積 | 31,117m2 |
所在地 | 千葉県船橋市 |

船の航跡とジェット気流をイメージした化粧外壁が特徴的

複雑に組み合わさるアルミパネルが躍動感を演出している

