ボートレースとこなめ 新設スタンド










設計担当者から

コンセプトは「焼き物の街である常滑の、観光エリアと商業エリアの中央に位置するボートレース場を、地元住民にも親しみやすい施設とし、両エリアの交流ハブとすること」。ボートレースの疾⾛感と常滑のおおらかな街を対⽐させつつも、一枚の折れ屋根で覆うことでまとまりのあるデザインにしました。建物の形状は、縮⼩モデルによる⾵洞実験を⾏い、競⾛⽔⾯への気流の影響を最⼩限に抑えるものに。内部では、⽔しぶきや常滑焼を連想させるタイル、⾊彩を随所に使⽤し、地域に親しみのあるランドマークとして機能することを狙っています。観覧席には上下⼆辺⽀持の窓ガラスを採⽤し、レース観戦のしやすさを⾼めています。
施工担当者から

愛知県常滑市のボートレースとこなめに、イベントホールやフードコート、子どもの遊具施設などを併設した新スタンドが完成しました。
本プロジェクトは、築50年の既存スタンドを建て替える建築工事と防風施設を設置する土木工事に、建土一体で臨んだもの。すぐ横でレースが開催されている環境下で、音や振動が出る作業はレースの合間を縫って行うなど、細心の注意を払い施工しました。新スタンドは、形状が複雑で施工難度が高かったですが、関係部署と綿密に計画を練り、無事に完遂しました。
発注者 | 常滑市ボートレース事業局 |
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基本設計・実施設計監修・監理 | 株式会社梓設計 |
実施設計 | 清水建設株式会社 |
工期 | 2019年7月〜2021年10月 |
構造・規模 | S造 4F |
延床面積 | 7,391m2 |
所在地 | 愛知県常滑市 |



