神戸発電所 第3号、第4号海水放水路、放水口










設計担当者から

本構造物は、発電所のタービン復水器で使用する海水冷却水の放水に利用され、海域近辺まで導水する延長約500mの放水路と、海域への放水流速を抑えるため、幅71.5m迄扇型に拡幅した放水口で構成されます。当社施工の既設1・2号放水路、放水口に併設され、左右対称な扇形に拡幅できない配置のため、導流壁の形状や配置について水理シミュレーションを繰り返し、最適な形状を導き出しました。
施工担当者から

延長500mの放水路は、上流から完成部位を順次引き渡すため、作業量低減による工程確保および働き方改革に取り組むべく積極的にPCa化を図りました。2連函渠を上下2パーツに分割製作し、コロ引きで設置。PCa頂版を使用するなど、4種類のPCa部材を採用しました。海域の接点にある放水口は、陸上と海上の工事を組み合わせた施工検討に苦労しましたが、お客様や隣接工区の施工者と綿密な工事調整を重ねたことで無事に竣工を迎えました。
発注者 | 株式会社神戸製鋼所 |
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設計・監理 | 清水建設株式会社 |
工期 | 2018年7月〜2021年1月 |
構造・規模 | 【発電設備】65万KW ×2基 【放水路】幅3.65m×高さ5m×2連、長さ500m 【放水口】71.5m×78m︓扇形、内空高8m |
所在地 | 兵庫県神戸市 |



