星薬科大学 本館耐震改修


大正13年竣工後、約80年を経過した本館は、建築家アントニン・レーモンドの独立後第一作目であり、建築史的にも価値の高い建物となっている。メインホールのドームは宇宙観をイメージさせる「星型」で、建学の精神の「本学は世界に奉仕する人材育成の揺籃である」を象徴している。
過去の遺物ではなく、今日的機能を加味し、さらに耐震性能を向上させる改修計画により、より永く使いつづけられる建築として生まれ変わった。外装は、創立当時の面影の復元。
耐震補強は、建物が本来の平面の特徴を生かしつつ、原設計の外観デザインを確保できる耐震補強の実施。メインホールは、星にちなんだ天蓋と薬草をモチーフとしたステンドグラス保存と、音響性能、空調性能、防火性能を改善する改修を実施した。
設計監理 | 清水建設株式会社一級建築士事務所 |
---|---|
工期 | 2001年9月~2002年3月 |
構造規模 | RC造一部S造 |
規模概要 | 地上3階 |
延床面積 | 7,425m2 |
所在地 | 東京都品川区 |