平瀬ダム




施工担当者から

名勝「錦帯橋」が架かる山口県の錦川上流に堤高73mの多目的ダムが誕生しました。注力したのは、膨大な水圧がかかる堤体コンクリートの品質確保です。凝固時に発熱するコンクリートは、外気との温度差が大きいとひび割れリスクが上昇するため、材料をあらかじめ冷却するプレクーリング工法を採用、ひび割れ監視システムでリスクを可視化しました。生産性向上にも取り組み、仮設備の大型化と軽量バケットの開発、採用によってコンクリート運搬能力を20%向上したほか、積極的なプレキャスト化も行いました。
着工から9年。私たち工事関係者を暖かく迎え入れてくださった地元の方々には感謝しています。新しく生まれたダム湖「猿飛湖」が住民の安らぎになればと願っています。
発注者 | 山口県 |
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設計・監理 | 株式会社建設技術研究所 |
工期 | 2014年3月〜2023年3月 |
構造・規模 | 堤高73m、堤体積340,000m3、堤頂長300m、総貯水容量29,500,000m3 |
所在地 | 山口県岩国市 |
