エミテラス所沢

  • 建築
  • 商業・ホテル
  • 埼玉県
  • 2024年

設計担当者から

市原 裕之

当施設は西武鉄道所沢車両工場の跡地に計画され、設計にもその歴史を盛り込みました。かつて車両の引き込み線があった場所を検証し、その一部にレールを敷いたり、お客様の倉庫で発見した運転用シミュレータを館内に設置したりするなど、各所に工夫を凝らしています。実は私の子どもが鉄道好きで、日ごろから鉄道に関して情報収集していたことも着想に生きており、ワークとライフのつながりを感じる経験にもなりました。そのほか、建物の中央に閉鎖空間のセンターコートを設け、お客様ならではのプロ野球のイベントなどに活用できるつくりとなっていることも特徴です。今後、時代に合わせてバージョンアップしながら長く使い続けてもらえる施設となるよう願っています。

施工担当者から

加藤 計輔

現場周辺は住宅が近接する環境で、敷地いっぱいの大きな建物をいかに施工するかが課題でした。そのため、建物の中央部分に大きな後施工帯を設けて、外周の建物を壁のように利用する方法を提案。外壁に囲まれた環境で、その後の工事の騒音や振動を外部に及びにくくするなど、近隣に最大限配慮した施工計画を立てました。また、工期短縮と施工の合理化のため、躯体の構築にはシミズNew RCST構法を採用。夜間には、ロボットが資材を所定位置まで運ぶ自動搬送システムを取り入れるなど、作業の効率化を徹底的に行いました。さまざまな課題がありましたが、根気よく協議し、技術で解決しようとチャレンジする現場でした。無事、工事を終えることができて感慨深いです。

発注者株式会社西武リアルティソリューションズ、住友商事株式会社
基本設計日建設計
設計・監理清水建設・西武建設設計共同企業体
工期2022年11月〜2024年7月
構造・規模RCST造、S造 7F
延床面積127,233m2
所在地埼玉県所沢市
行政公園に隣接する南西広場
2階のTOKOROZAWA e-CUBE
1階のこもれびフードホール
開発地のレガシーとして西武鉄道の運転用シミュレータを設置
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