高性能細径バイブレータ

高性能細径バイブレータは、振動部が業界最小口径の27mmであるため、鉄筋間の間隔が狭い高密度配筋内にも容易に挿入が可能です。また、コンクリート締固めエネルギーが従来の細径バイブレータと比較して約3倍となり、優れた締固め性能により未充てんやジャンカの発生を防止します。これにより、従来工法による高密度配筋部のコンクリート打設の手間とコストを削減することが可能となります。なお、本バイブレータについては、既に特許出願済です。

概要

  • 高性能細径バイブレータの構成
    高密度配筋内に直接挿入する口径27mm、長さ30cmの振動部、振動部を稼働させる外付けの高出力モーター、モーターによって生み出される回転動力を振動部へ伝えるフレキシブルシャフトで構成されています。
  • 外付け高出力モーターの採用
    従来振動部内に収容されていた小型モーターに代えて、外付けの高出力モーターを採用したことにより、振動部を細径することに成功しました。振動部の口径を27mmとすることで、従来工法では困難だったほとんどの高密度配筋内に挿入が可能です。
  • 優れた締固め性能
    モーターの収容スペースを利用して振動を発生させる偏心振り子を大型化し、偏心量を増大させるとともに、性能検証実験により、偏心振り子が最大限の締固め効果を発揮する回転数を求めました。それにより、従来の細径バイブレータと比較して、挿入位置から10cm離れたところでは約1.6倍、30cm離れたところでは約3倍の締め固めエネルギーを得ることが可能となり、優れた締固め性能を備えていることが確認されています。
高密度配筋部へ高性能細径バイブレータを挿入している状況
高密度配筋部へ高性能細径バイブレータを挿入している状況

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