HIVIDAS®(コンクリートひび割れ診断)

「HIVIDAS(ヒビダス)」は、従来の人による目視・打音調査の代替となる非接触型調査診断技術で、熱画像と可視画像を同時撮影し、画像処理により「ひび割れ」や「浮き・はく離」等を抽出し損傷展開図を作成するものです。

非接触型調査診断システム「HIVIDAS(ヒビダス)」

概要

  • 「HIVIDAS(ヒビダス)」は、Hybrid(Infrared / Visible Image) Inspection & Diagnostic Analysis Systemの略です。
  • 現地では、高感度赤外線サーモグラフィによる熱画像(パッシブ法)と高解像度デジタルカメラによる可視画像の視野(撮影範囲)を合わせて連続的に同時撮影します。
  • 2つの画像を重ね合わせて画像解析(画像補正、縮尺補正、画像接合)を行います。
  • 画像解析により、コンクリートの表層部に生じる浮き、はく離やひび割れ等の変状を効率的に抽出し、図化します。
  • 熱画像から浮き、はく離、表層部の内部空洞、漏水等を、可視画像からひび割れ、ジャンカ、鉄筋露出、遊離石灰等の変状を抽出します。

メリット

  • 本技術は、調査対象より離れた位置から、非接触、非破壊かつ面的な診断が可能であり、効率的で安全性、再現性に優れています。
  • 高感度赤外線サーモグラフィを使用するため、強制加熱等の熱源を必要としません。
  • 撮影装置は人力にて可搬・組立が可能なコンパクトな構成のため、対象構造物、搬入経路を選びません。
  • 従来の人による目視・打音調査と比較して以下のメリットがあります。
    1. 客観的な画像解析により変状を抽出するため、調査員のスキルによって生じる診断結果のバラつきを防止できます。
    2. 現地調査は撮影対象より離れた位置から撮影するだけで終了するため、短時間で効率的であるとともに安全性の向上にも寄与します。
    3. 経時的に蓄積したデータを活用した分析が可能で、効率的な維持管理が行えます。

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