災害廃棄物を使った造粒再生砕石の製造
宮城県の補助金を得て開発した建設系不燃混合物の造粒技術をベースに、災害廃棄物(不燃混合物、焼却主灰、残渣)を、まとめて路盤材等の付加価値の高い造粒再生砕石に加工する技術です。この技術を活用した結果、当社JVが担当する南三陸災害廃棄物処理業務の現場では、災害廃棄物のリサイクル率が99%に達する見込みです。恵和興業(株)と共同で開発しました。
- 環境負荷を低減し、工事採算を改善できます。
- 災害地区の復興資材不足の解決に貢献します。
概要
造粒再生砕石の製造工程
- 分別済みの不燃混合物と焼却主灰をそれぞれ6mm以下、災害廃棄物に含まれるコンクリート塊を40mm以下になるように粉砕処理します。
- 粉砕処理した不燃混合物、焼却主灰、残渣をほぼ同量で計85%、セメント、水、有害物質を不溶化する溶剤を計15%の割合で配合し、恵和興業(株)と共同で選定した特殊なミキサーで高速撹拌し造粒物を製造します。
- 最後に造粒物と粉砕処理したコンクリート塊を重量比で1対1の割合で混合し、造粒再生砕石ができあがります。
造粒再生砕石は、路盤材や地盤の嵩上げ盛土材に求められる宮城・岩手両県の品質基準を満たしています。また、環境省土壌汚染対策法に基づく特定有害物質の溶出量検査・含有量検査においても同法の基準を満足しています。


実績・実例
- 南三陸災害廃棄物処理業務(当社JV)