土留め壁芯材本体利用合成壁構築工法「SCCW工法」
STEEL & CONCRETE COMPOSITE WALL METHOD
SCCW工法は仮設で利用されていた土留め壁の芯材(H形鋼)を本体利用することで、本体構造物の壁厚の薄壁化を実現します。
薄壁化により、構造物の専有面積の低減や敷地・地下空間の有効利用、コスト削減が可能です。
概要
土留め壁の芯材(H形鋼)とシアコネクタ(接合鉄筋)を介して後施工の本体構造物(RC壁や床板)とを一体化させた合成壁は、鋼コンクリート合成構造として働きます。土留め壁のH形鋼と本体構造物が外力を分担するため、合計壁厚が大幅に低減でき、敷地・地下空間の有効利用に効果を発揮します。
SCCW工法には、以下のような特徴があります。
- シアコネクタとしてTヘッド工法鉄筋を採用することで、側壁のせん断補強鉄筋を削減できます。
- 土留め壁と本体構造物の間に防水層を設けることにより、高い止水性が確保できます。
- せん断バネ付き2重梁モデルを用いた設計法を開発したことにより、合理的な設計が可能です。
- 建築用途には(株)東京建築検査機構より『建築構造技術証明』を取得しています。
- 土木用途には(財)国土技術研究センターから建設技術審査証明を取得し、(財)国土技術研究センター・(財)沿岸技術研究センター主催の国土技術開発賞を受賞しています。
合成壁断面
RC側壁断面
床版部断面



実績・実例
- ドック建設工事
- Aビル地下工事
- 新修繕ドック
- 成田地下通路
- 清水建設技術研究所 風洞実験棟
- 西天満1丁目計画
- イトーピア西天満
- 広島市民病院
- 南青山4丁目計画
