施設環境の即時可視化

クラウド技術やグラフィック処理ユニット(GPU)、建物の3次元設計データを駆使し、ウェブ画面上で建物内外の照明や採光などの光環境を写真並みの画質で素早く可視化できる超高速可視化プレゼンテーションシステムを開発しました。このシステムにより、従来数時間を要していた光環境の可視化を数秒から数分で行えるようになりました。

概要

クラウド技術ならびにGPU、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で作成された3次元設計データを活用する超高速可視化プレゼンテーションシステムです。

システムの利用者は、クラウド技術によりコンピュータからウェブ経由で必要なサーバーにアクセスすれば光環境を描画処理できるうえ、利用するGPUの数を増やせば描画処理を高速化できます。一方、3次元設計データは高精度な描画のベースになるもので、同データから建物の3次元形状や色合いに関する情報を取り出し、必要に応じて家具や照明などを追加して高精度な描画用3次元データを作成し、クラウド上の必要なサーバーに保存します。

手順

  1. ウェブ経由でGPUを提供しているクラウドサービスにアクセスして描画用3次元データを操作し、発注者が要望する任意の建物部位を指定、画面を見ながら様々な角度や距離を設定します。
  2. 光環境を確認したい日時や照明機器のオン・オフ、色合いなどの条件を発注者の指示に基づいて入力すると、GPUによる高速描画処理により素早く高画質な光環境が表示されます。
    また、太陽の光や照明の明るさなどは、画面の明るさや見る角度によって印象が違ってくるので、光の量や眩しさを表す尺度である照度、輝度も瞬時に解析し、その強度を色分けの上、光環境の可視化画像上に表示できます。

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