【イベント報告】中央区民カレッジ「建築に見るものづくりの歴史~建築の歴史探訪~」を開催

2024年7月4日、11日、18日の3日間、当社本社屋にあるシミズホールにおいて中央区在住、在勤の方々を対象とした生涯学習支援講座「中央区民カレッジ」(主催:中央区)を開催しました。

当社は、2013年からこの生涯学習支援講座に参画しています。中央区に所縁のある建物や話題の建物を講義内容に取り上げ、近代建築の歴史や建設技術の進化、遍歴などについて受講者に分かりやすく説明を行い、建設の魅力について理解を深めてもらう機会としています。

今年は、「中央区の歴史的建造物」「旧渋沢邸の移築工事」「モダニズム建築の設計と施工」の3つの講義を行い、それぞれの分野の専門家である当社従業員が講師を務めました。
「旧渋沢邸の移築工事」の講義では、今年7月に新一万円札の顔となった「日本資本主義の父」渋沢栄一翁と、その子、孫、曽孫が四代にわたり暮らした住宅「旧渋沢邸」の移築・復原工事について紹介を行いました。当社は、1887年に相談役として渋沢翁をお迎えし30年以上に亘り経営の指導を受けてきました。渋沢翁の教えである道徳と経済の合一を旨とする「論語と算盤」を社是として、いまなおその教えに基づいた事業活動を展開しています。また旧渋沢邸は、2024年に「旧渋沢家住宅」として、江東区指定有形文化財に指定されています。

今回の移築・復原工事では、部材単位での解体を行い、破損・腐朽・劣化した部材は修繕を施し再利用しており、滅失した箇所は、昭和5(1930)年の大改造時の姿に復原しました。移築・復原に至るまでの作業工程や、各所で用いられた技術の解説には、受講者の皆さんもとても関心を示していました。

当社は、今後も地域の皆さまの生涯学習への協力や、歴史的建造物の文化・芸術的価値を後世に伝承する活動を、社会貢献の一環として取り組んでいきます。