【イベント報告】当社協賛 第14回「楽しい!からはじめよう『みんなのスポーツ』障がい者スポーツ体験会 in 新潟」

2019年9月17日(火)、「楽しい!からはじめよう『みんなのスポーツ』障がい者スポーツ体験会 in 新潟」を開催し、新潟市立黒埼南小学校の4年生から6年生の児童89名がパラスポーツを体験しました。この体験会は、障がいの有無にかかわらず、誰もがスポーツに親しむことができる素晴らしさを知り、障がい者スポーツを通じてノーマライゼーションについて理解を深めてもらうことを目的として、2014年よりNPO法人STAND主催、当社協賛にて全国各地で実施しています。

パラスポーツは、どんな人でも楽しめる

今回は、パラアスリート上原大祐氏(バンクーバー2010パラリンピック冬季競技大会 アイスホッケー 銀メダリスト)による講演と、「車いすアスリート体験」、「気づきのスポーツ体験」が行われました。
前半の講演「パラリンピックを知って、楽しもう!」では、パラリンピックの概要や、アイスホッケーについての解説、パラスポーツの魅力、チームワークを発揮する上で大切な心構えなどを語っていただきました。「パラスポーツは、障がい者のためのものと思われがちですが、そうではなく、誰もが楽しめるスポーツなのです。」上原氏は、健常者と障がい者が共に車いすバスケットボールを楽しむ映像や、アイスホッケーの試合の様子を映しながら、熱を込めて語られました。
また、上原氏がバンクーバー2010パラリンピック冬季競技大会のアイスホッケーで獲得した銀メダルを、全員が手に取って回覧するように伝えると、子どもたちから驚きの声が上がりました。

パラリンピックとパラスポーツの魅力を語る上原氏
パラリンピックとパラスポーツの魅力を語る上原氏
講演を聞きながら、点字の書かれたメダルの重みを感じる
講演を聞きながら、点字の書かれたメダルの重みを感じる

パラスポーツは、楽しい!

講演が終わると、マスクで目隠しをしてペアになった相手の声を頼りに行う準備体操を行い、「車いすアスリート体験」と「気づきのスポーツ体験」を2つのグループに分かれて実施しました。
「車いすアスリート体験」では、競技用車いすに乗ってボールを操る車いすバスケットボールを行いました。子どもたちは、普段行うバスケットボールとは全く違う車いすでの動きに戸惑っていましたが、実際に試合を始めると、応援と歓声が入り混じる白熱の対戦に!「もっとバスケやりたい!」という声が上がるほど、楽しいゲームになりました。
「気づきのスポーツ体験」では、上原氏が考案した「はっこびー」というゲームを行いました。車いすに乗ったまま、さまざまな道具(おもちゃのアーム、トング、ちりとり、ほうきなど)を使い、フラフープの輪の中にどれだけ多くのボールを運べるかを競うものです。シンプルで簡単そうに見えますが、ボールを運ぶ際に道具を膝に乗せてはいけないというルールがあるため、片手がふさがった状態での車いすの操作に、どのチームも大苦戦。途中からボールを転がしたり、取りやすいものだけを狙ったり、さまざまな作戦を立てて徐々に多くのボールを運べるようになっていきました。
どちらのスポーツ体験も、子どもたちの笑顔にあふれていました。

声だけを頼りに準備体操
声だけを頼りに準備体操
白熱の試合になった車いすバスケットボール
白熱の試合になった車いすバスケットボール
道具と移動方法を工夫してボールを運ぶはっこびー
道具と移動方法を工夫してボールを運ぶはっこびー

夢を語り、挑戦しよう

最後に、参加した子どもたちに「夢宣言フラッグ」を書いてもらいました。
夢は周りの人にどんどん語ること。誰かが挑戦をして、それがたとえ失敗に終わったとしても笑わないこと。積極的に夢に挑戦すること。最後まで上原氏の言葉に聞き入っていた子どもたちは、閉会の挨拶が終わっても興奮冷めやらぬ様子でした。

色とりどりの夢がフラッグに書かれました
色とりどりの夢がフラッグに書かれました