シミズ・オープン・アカデミー 開講10周年、受講者5万人を達成

ものづくりの楽しさや建設の奥深さを知っていただきたいとの思いから、2008年9月に開講したシミズ・オープン・アカデミーは、2018年度で開講10周年を迎えたとともに、累計受講者5万人を達成したことから、それぞれ記念のイベントを開催しました。

開講10周年を記念して2018年10月12日に開催したセミナーでは、日本を代表する建築構造家・川口衞先生を特別講師にお招きし、「構造設計の根幹を考える~代々木競技場を例として~」と題して、川口先生が構造設計を担当された国立代々木競技場第一体育館の建設当時のエピソードや、構造設計の本質についてご講演いただきました。あわせて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて当社が進めている国立代々木競技場耐震改修工事の概要を、工事担当者から紹介させていただきました。


川口先生によるご講演
熱心に聞き入る参加者の皆さん

定員の120名を上回る大勢の方にご参加いただき、「授業で採り上げられていた代々木競技場について、直接、川口先生からお話しを聞くことができて、貴重な経験となった」「大学で学んだ知識が、実社会でどのように応用されているのかを知る良い機会になった」などの感想が寄せられました。

2018年7月23日に開催した「夏休み高校生セミナー」には、首都圏を中心に九州地方からも応募があるなど、建築やものづくりに興味を持つ17名の高校生が参加しました。午前中は、座学や研究所の施設見学を通じて建築に必要な技術を学んだ後、午後はチームに分かれて、パスタとマシュマロを使った構造物の設計・制作に挑戦し、そのデザイン性や耐震性、高さなどを競いました。


建設技術の発展の歴史を学ぶ
パスタとマシュマロでタワー作り

構造物の制作やチームメイトとのコミュニケーションを通して「色々なアイディアを出し合って問題を乗り越え、より良いものを作っていく楽しさを実感できた」「建築関係の仕事をしてみたいと思っていたので、とても良い経験になった」などの感想が寄せられました。

なお、本セミナーの参加者をもって累計受講者が5万人に到達したことから、セミナー終了後に記念のセレモニーが行われ、シミズ・オープン・アカデミーの学長である宮本会長より、参加者に挨拶と記念品の贈呈を行いました。

宮本会長から高校生たちにエール


シミズ・オープン・アカデミーでは、今後も関係機関と協力しながら、建築や土木の面白さや魅力を知っていただくための様々なプログラムを提供していく考えです。