南三陸町で木工教室を開催

8月24日、南三陸町総合体育館ベイサイドアリーナ(宮城県本吉郡)で、東京木工場と東北支店職員によるボランティア木工教室を開催しました。東日本大震災で被災した子どもたちに、木の温もりや木工の楽しさ、自らつくりあげる喜びを伝えるため、震災があった翌年の2012年から開始して今年で6回目の開催となります。

近隣の小学生約90名を対象に、高学年はスリッパラックか本立て、低学年は*鳴子、キーホルダースタンド、エコタウンを制作しました。スリッパラックに使用した木材は、*八溝山地(やみぞさんち)の杉で、東京木工場で木工製品を制作した際に発生する端材を使用しています。子どもたちは慣れない手つきながらも、当社職員やボランティアで参加した大正大学の学生の皆さんの指導の下、一生懸命取り組み、無事作品を完成することができました。作品を手にした子どもたちの輝く笑顔がとても印象的でした。

南三陸町の街並みも土地のかさ上げ工事が進み、一歩一歩街が力を取り戻していることが実感できます。今後も引き続き、木工教室を通じて被災地の子どもたちにものづくりの楽しさや日本の木材、森林のことを伝える木育活動を行っていきます。

*鳴子:音を出す玩具
*八溝山地:福島県白河市南部から茨城県と栃木県の県境を南下し、筑波山に至る山地
 八溝山の八合目には「名水100選」にも選ばれた湧水が湧き出る、水と緑が豊かな山

スリッパラックを制作中
エコタウン
スリッパラックの見本
完成したスリッパラック