2012年2月9日 2011年度シンポジウム「地震防災」(更新2012/2/17)

2011年度のシンポジウムは「地震防災」をテーマに開催しました。講師として、名古屋大学減災連携研究センターの護雅史准教授をお迎えし「首都直下・南海トラフなど来るべく地震に備えるために」と題する講演をしていただきました。

阪神・淡路大震災や東日本大震災による被害の概要、液状化による被害と対策、建物の被害が大きくなる要因や長周期地震動の問題など、幅広い話題について図・写真や動画などを使いながら分かりやすく説明をして頂きました。その後、技術研究所の研究員2名が、2011年東北地方太平洋沖地震に関して「生産施設の被災状況の分析結果」と「免震建物の効果」 について紹介しました。

    

講演の後のディスカッションでは、津波に対する防災のあり方、免震構造の耐久性や検査方法、東日本大震災による業種別の被害の特徴など、様々な視点からの質問が出されました。また、所内見学では、BCP(事業継続計画)に関する3D映像を紹介し、施設内の3棟の免震建物についてご案内しました。

今回は一般の方を中心に、約70名の方にご参加いただきました。参加者からは、「護先生の解説がとても分かりやすく、たいへん勉強になった」「地震対策についてもっと話が聞きたい」「免震構造についてよく分かった」などのご意見をいただきました。