2011年10月19日(水) 2011年度 第3回セミナー「ものづくりの現場から」(更新2011/11/1)

2011年度 第3回セミナーは「ものづくりの現場から」をテーマに実施しました。ものづくりに携わった経験豊かな担当者から、普段なかなか知ることのできない建設のプロセス、現場で発揮されたものづくりの知恵、苦労やそれを乗り越えた充実感について、臨場感あふれるお話を聞きました。

今回紹介のあった現場は、建築が「モード学園コクーンタワー」、土木が「首都高速中央環状新宿線 大橋シールトンネル」です。「大橋シールドトンネル工事」では、シールド機を狭い立坑内で180度回転させ、安全かつ経済的に上下線のトンネルを施工したお話を聞くことができました。シールド機をから排出される汚水を処理するシステムや、防音対策など、周辺環境への影響にも配慮して工事を進めていたとのお話には、参加者のみなさんも感心されていました。

    

その後の施設見学では、ものづくりに関連した施設を主にご案内しました。「エンポリス・スカイスクレーパー賞」を受賞した「モード学園コクーンタワー」については、複雑な形状の建物の建設プロセスを、工事開始から終わりまで3D映像でさらに詳しく紹介しました。また風洞実験棟では、超高層ビルの設計において重要な風について、模型を使いながらの説明をしました。さらに、東北地方太平洋沖地震の際に測定された記録を基に、免震技術の効果についての説明も行いました。

今回は大学生、一般、専門家を含め、約70名の方々にご参加頂きました。参加された方々からは、「現場の人の声が聞けて、非常に面白かった」「ものづくりに対する熱意を感じた」「他の構造物に適用された技術についても知りたい」などの、ご意見を頂きました。