2011年8月4日(木) 2011年度 第2回セミナー「木造社寺建築を探る」(更新2011/8/22)

2011年度第2回セミナーは、「日本建築の技術~古建築に学び次世代へ引き継ぐ~」をテーマに、当社設計本部 関雅也グループ長を講師として実施しました。日本人の生活と深く結びついた木造の日本建築がなぜ長持ちするのか、法隆寺を始めとする社寺建築を例に屋根、基礎の技術的工夫に注目したお話がありました。また伝統建築には継手、仕口などの木を繋ぐ技術があり、それが現代の技術にどのように結びついているのかと言う、耐震性の視点からの説明もありました。

    

その後最新の技術情報として、3月11日に発生した東日本大震災当時の、本館免震装置の記録映像を所内見学の中でご紹介しました。東京木工場へ移動してからは木の材料、加工の方法などの解説とともに、実際の作業状況を見学しました。

今回は夏休み期間にセミナーを実施したため、高校生から一般、専門の方まで60名を超える大変多くの方々に参加頂きました。参加者からは、「専門性の高い講師の話への関心ともに、木工場での実際の作業見学は大変興味深かった」「木への関心が高まった」などのご意見を頂きました。