平成30年度入社式 社長挨拶要旨

  • 経営

2018.04.02

本日入社した295名の皆さんを心から歓迎し、お祝いを申し上げます。

清水建設の社員として、まずしっかりと心に刻んでおいてもらいたいのは、当社の創業の歴史と創業者のものづくりへの真摯な姿勢、そして、経営の基本理念「論語と算盤」についてです。明治期に当社の相談役であった渋沢栄一翁から学んだ「論語と算盤」の教えは、社員のDNAに組み込まれ、今日に至るまで連綿と受け継がれています。企業にとって利益の追求は大切ですが、そのために道徳や倫理を二の次にするようなことがあってはなりません。

誠に残念なことですが、先月、中央新幹線建設工事を巡る独占禁止法違反容疑で当社は起訴されました。現在、信頼回復に向けて、全社を挙げて再発防止に取り組んでいるところです。とりわけ、全役員・従業員が高い倫理意識を持ち、自らの行動を律するよう、「論語と算盤」の精神に立脚した教育・研修に継続的に取り組み、組織の隅々にまで高い倫理観を浸透させることが重要と考えています。皆さんにおいては、委縮することなく、正々堂々と前向きな気持ちで社会人としての第一歩を踏み出していただきたいと思います。

そして、仕事をするうえでは、「建設業に誇りを持ち、ものづくりに真摯に向き合う」、「心の通ったコミュニケーションを心掛け、チームワークを大切にする」、「基本を大切にして、研鑽を積み、“一流”を目指す」ことを常に心掛けてください。そうすることで、お客様の期待を超える価値、社会に新たな価値を提供することを目指してもらいたいと思います。

皆さんの夢と希望の実現に向けた努力や挑戦が清水建設の発展の原動力になります。高い志を持ってこれからの会社人生を歩んでもらいたいと思います。最後に皆さんに、メジャーリーガーのイチロー選手の言葉を紹介します。
「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている」
困難に直面した時に、ぜひこの言葉を思い出してください。共にシミズの新たな歴史を切り拓いていきましょう。

以上

【4月2日10時から 本社シミズホールにて】

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