屋内位置情報を基盤とした現場情報共有システムを開発

~現場作業者の居場所を検知し、施工管理情報をプッシュ配信~

  • エンジニアリング

2017.03.22

清水建設株式会社
国際航業株式会社

清水建設(株)<社長 井上和幸>と国際航業(株)<社長 土方 聡>は共同で、建設現場における作業関係者間のコミュニケーション効率の向上を目的に、屋内位置情報を基盤とした現場情報共有システムを開発しました。このシステムの特徴は、現場内に設置した測位インフラから現場作業者の位置情報を取得し、作業者がその場所で必要とする施工管理情報をスマート端末にプッシュ配信することです。

建設業界では、熟練工の大量離職時代を控え、現場の生産性向上技術の開発・普及が急務となっています。一方、施工中の現場では、設計・施工情報の変更や、資機材の移動、作業者の入れ替わりなどが日々生じており、作業関係者間のリアルタイムな情報共有が生産性向上のカギを握ります。こうした背景の下、清水建設と国際航業は共同で、GPS電波が届かず、人やモノのロケーションも日々変化する建設現場に対応した位置情報取得技術を確立し、位置情報を基盤とした現場情報共有システムを開発しました。

この現場情報共有システムは、BLEビーコンを利用した屋内測位インフラ、位置情報に紐づいた施工管理情報データベース、専用アプリケーションソフトで構成します。現場作業者が専用アプリを導入したスマート端末を携行し、ビーコンの設置場所に近づくと、ビーコン電波から位置情報を取得し、その場所に紐づけられた指示・伝達事項や最新の図面・写真データ等をスマート端末にプッシュ配信します。また、作業者の位置情報はアプリの現場内マップ上で確認できるため、施工管理者からの指示伝達等を、作業者の居場所を踏まえて効率的に行うことが可能になります。

今後、建築現場での試験導入を進めながら、現場のニーズに合わせて、使い勝手のさらなる改善を図っていく考えです。

以上

本件に関するお問い合わせ先

清水建設株式会社 コーポレート・コミュニケーション部
TEL:03-3561-1186
国際航業株式会社 広報部
TEL:042-307-7200

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