福島復興整備事業の先陣となる民間プロジェクトが竣工

~JR常磐線広野駅東側に「広野みらいオフィス」がオープン~

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2016.03.26

広野町
清水建設株式会社

清水建設(株)が総事業費約14億円を投じ、JR常磐線広野駅東側(福島県双葉郡広野町)において開発を進めてきたオフィスビル「広野みらいオフィス」が本日竣工します。規模は地上6階、延床面積3,454m2で、清水建設が設計・施工を担当、今後、ビル運営も手がけます。現地では、午前11時から、広野町長(遠藤智)、清水建設社長(宮本洋一)の出席のもと、竣工式を執り行います。

このオフィスビルは、広野町が推進する復興整備事業「広野駅東側開発整備事業(第一期)」の主要区画に位置します。オフィスビルとしての特徴は、免震構造により、東日本大震災規模の地震に対しても安全・安心を確保しつつ建物の機能を維持でき、また非常用電源により不慮の停電に際してもテナントのBCPを支援できることです。停電時には、1階に設置した非常用発電機が共用部の照明・コンセントに72時間、また屋上に設置する太陽光発電パネルが共用部の保安用コンセントに、それぞれ電力を供給します。その他、省エネ型空調設備やLED照明の全面採用等により、平常時も省エネを図ります。

現時点で入居が決まっているテナントの業種は、建設、不動産、放射線管理、除染、警備、給食のほか商業店舗及び官公庁の機関などで、テナント契約率は成約および成約見込みを併せると9割を超えます。4月1日よりテナントの入居が順次始まり、いよいよ福島復興最前線の新たな拠点に息吹が吹き込まれます。

なお、オフィス名称の「広野みらいオフィス」は、広野町の公募に対して全国から寄せられた94作品の中から選ばれたものです。「みらい」という言葉に、浜通りおよび広野町の復興推進と活気ある街づくり創出の拠点にする、という思いが込められています。

引き続き、広野町は町ならびに浜通りの復興に努めるとともに、清水建設は広く東北被災地の復興に寄与していく考えです。

以上

≪参 考≫

1.広野みらいオフィスの概要

  • 所在地福島県双葉郡広野町大字下浅見川字柳町(駅東側)
  • 規模地上6階、建築面積637.40m2、延床面積3,454.92m2
  • 構造鉄骨造(免震構造)
  • 用途事務所・店舗
  • 工期2015年5月~2016年3月
  • 事業主・設計・施工清水建設株式会社
  • テナント

    (株)EARTHSHIELD、(株)インテック、(株)ウインズ、(株)オリエンタルフーズ、(株)コスモさくら警備保障、サンエス(株)、常磐共同ガス(株)、(株)スクワッド、鈴健興業(株)、(株)誠電社、田中建設(株)、東双不動産管理(株)、東北技研工業(株)、富岡労働基準監督署、ハローワーク富岡、向井建設(株)、横山建設(株)

    以上、五十音順

2.広野駅東側開発整備事業(第一期)

広野町の計画により、第一期として広野駅東側で7.65ヘクタールを開発・造成。テナント事業用地1区画と事業用地6区画を整備し各種事業所や研究機関等を誘致することで、浜通りの復興拠点となる新市街地の形成を目指しています。清水建設は2014年8月、広野町による開発事業予定者を募集する公募プロポーザルにおいて、テナント事業用地について、原子力災害被災地域事業所整備等支援事業を対象に経済産業省から交付される福島再生加速化交付金を活用した事業計画案を提案し、同案が採択されました。

3.被災地における清水建設の対応

福島県内では福島第一原子力発電所の復旧や除染、浮体式洋上風力発電、広く東北では陸前高田をはじめとする被災地での復興街づくり、南三陸などでの震災ガレキ処理、復興・復興支援道路等のプロジェクトに従事。東北地方の震災復興支援は大手建設会社の社会的責務であり、引き続き、工事請負はもとより、開発事業、電力・農業開発等の様々な側面から東北復興に寄与していく考えです。

<問合せ先>

広野町 復興企画課 電話0240-27-1251

清水建設(株) コーポレート・コミュニケーション部 電話03-3561-1186 野口090-5214-1051

広野みらいオフィスの外観
エントランス
基準階フロア

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