健伸幼稚園新園舎

森の中、木の下で子供たちが先生を囲んで学ぶ教育の原点を感じさせる「木のぬくもりと夢あふれる空間」づくりを目指した。園舎の一部の建替えに際し、残る既存園舎の建替えを見越した全体計画。遊戯棟は、2階吹き抜けのホールを中心に「大きな傘」のような木造屋根に覆われ、森の中の光景をイメージしている。床暖房のフローリングを含め、木のぬくもりのある空間を形成した。光や風が四方八方に通り抜ける空間構成。遊戯室の突き当たりの階段は子供たちのステージでもあり、階段下は子供たちだけの秘密の空間（デン）になる。保育棟は、在来木造の園舎。光の洩れる森の塔からデンに降りるバスケットゴールのようなネットや琉球畳が敷かれた和室など子供たちと先生のための豊富な遊び場を提供する。自然通風、自然採光を活かし、人工的光環境を避けた計画である。