
病院づくり コンサルから設計・施工まで一貫体制で計画をバリューアップ 福岡歯科大学医科歯科総合病院
シミズの病院づくりの特徴は、病院の将来像をお客様と一緒に考えながら、基本構想コンサルティングから建物の設計・施工まで
一貫して手がけることができる体制にあります。
福岡歯科大学医科歯科総合病院の建て替えは、そうした一貫体制で臨んだもの。初期段階で検討した方針を次のフェーズに確実に引き継いで、アイデアを追加しながら計画のバリューアップを重ねた結果、効率的で働きやすい施設の実現はもちろん、経営強化にもつながりました。
基本構想コンサルで生産性向上策を提案
「医科歯科連携」を掲げる福岡歯科大学医科歯科総合病院は、12の専門歯科を含む4つの歯科診療科と23の医科診療科から成る総合病院です。
外来が中心で専門科の多い歯科診療の生産性向上と、医科患者の増加という経営課題に対して、シミズは詳細な利用状況の分析に基づき、合理的な運用プログラムを提案しました。

(1)チェアユニット増設と同等の効果


(2)歯科衛生士業務の生産性を向上

働きやすく快適な空間づくり
さらに、働きやすくなる仕掛けのひとつとして歯科大診療室に設けたのが、すべてのスタッフ・学生が使う専用通路「コネクティングストリート」。ここに、診療材料の棚や作業拠点、ミーティングや休憩スペースを配し、コミュニケーションの活性化による教育の質の向上を狙っています。
また、エントランスホールの最上部には、美しいステンドグラスを設置し、患者さんを迎え入れる癒しの空間としています。




病院として最先端の省エネ施策
また、新病院は、国土交通省の「平成30年度 サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に選ばれました。自然エネルギーの活用や先端技術を用いた効果的な省エネ制御などを導入することで、従来のシステムと比べて、建物全体で20%の省エネとなる計画です。
(1)3層吹抜空間で自然エネルギーを効果的に利用

(2)3Dシミュレーション技術で検証

(3)多機能画像センサーで効果的な省エネを実現

一貫体制だから実現できる、働き方改革や経営強化
病院の建て替えは、それまでの業務を建物とともに刷新し、働き方改革や経営強化を実現する大チャンスです。だからこそ、基本構想から設計・施工まで一貫した取り組みが重要です。
シミズはあらゆる病院を対象に、一貫体制でのトータルサポートを積極的に提供していきます。
お客様から
学校法人福岡学園 理事長 水田祥代様
新病院の建て替えには経営強化も求めていたので、清水建設にコンサルティングから施工まですべてをお願いしました。ひとつの会社にした理由は、考えたことを次の段階に全部伝えることができ、積み重ねて深めていけるからです。 同社が行った「歯科用チェアユニット利用状況の見える化」は、稼働率向上のために歯科大診療室をフリーアドレス化する判断材料となり、その考え方がプランにしっかり反映されました。さらに運営プログラムが加わって、合理的で使いやすく快適な空間が完成しました。
コロナ禍にありながら、予定通りの開院を果たせたのも、開業支援を含む運営コンサルティングまで、一貫してサポートしてもらったおかげです。

記載している情報は、2021年3月25日現在のものです。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。