バーポジション・インジケーター(鉄筋組立補助)

3Dレーザープロジェクターを用いてコンクリート構造物の鉄筋組立位置を高精度に表示できるシステムです。レーザーが示す表示位置に沿って配筋していくことで、鉄筋の組立精度を確実・容易に確保し、工期とコストを半分にすることが可能です。大浦工測(株)との共同開発です。

概要

鉄筋の組立位置をレーザー表示する3Dレーザープロジェクターと、レーザーを受信する被投影治具から構成されます。被投影治具は、照射したレーザーの視認性を確保するための治具です。配筋する鉄筋に取り付けてはレーザー照射を受け、レーザーの表示線と治具の基準線が重なると位置決めが終了します。治具は鉄筋に容易に着脱できます。

システムの使用手順

  1. 3D鉄筋図を予め3Dレーザープロジェクター用のデータに加工し、プロジェクターに入力します。
  2. プロジェクターから現場に設けている座標既知点6点を視準することで、プロジェクターに自身の設置座標を認識させます。
  3. プロジェクターに組立予定の鉄筋を認識させ、鉄筋に被投影治具を取り付けては治具にレーザーを照射し、次々に鉄筋の位置決めを行います。

プロジェクターのレーザー投影距離は10mで、一度設置すると100m2強の範囲を対象に鉄筋の位置決め作業を実施できます。東京都内の現場で行った実証施工では、組立精度が±10mm以内※1に納まること、位置決めのための測量作業の工期、費用を従来の1/2に削減できることを確認できました。

  1. 土木学会 コンクリート標準示方書 設計編  柱の場合 組立施工誤差は±15mm以内
バーポジション・インジケーター イメージ図
バーポジション・インジケーター イメージ図
鉄筋の位置決め作業と被投影治具
鉄筋の位置決め作業と被投影治具

実績・実例

  • 三郷浄水場、鷺の宮調節池の一部で試行

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