VOC汚染地下水浄化システム

汚染地下水対策の一つである揚水浄化処理において、VOC(揮発性有機化合物)汚染地下水の熱エネルギーを空調熱源に用いることで、VOCの除去効率を向上させるとともに、空調用電力も削減できます。このシステムの適用により、夏季はVOCの除去効率が10%向上します。加えて揚水量1tにつき概ね65kWh/年の省エネが可能です。
新たに揚水浄化処理を行う現場への適用はもちろん、既設の揚水浄化処理設備にも組み込むことも可能です。

概要

揚水浄化処理工程の中にヒートポンプによる熱交換工程を取り入れ、夏季には揚水した地下水の浄化処理前に、冬季には浄化処理後に熱交換し、回収した熱エネルギーを空調熱源に用います。

  • 夏季
    地下水の熱エネルギーで空調用空気を冷やすと地下水温度が5~7℃上昇してVOCの揮発を促すため、浄化処理前に熱交換して除去効率の向上とランニングコストの低減を図ります。
  • 冬季
    空調用空気を暖めると地下水温度が下がるため、揚水後にまずVOCの除去処理を行い、その後に熱交換を行うことで除去効率の低下を防止します。
ヒートポンプを併設した地下水の浄化処理システムの概念図
ヒートポンプを併設した地下水の浄化処理システムの概念図

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