LIBRA-S工法(ダム湖工事用構台)
(株)横山基礎工事と共同で、ダムの再開発工事向けに、ダム湖に架設する工事用構台の施工の安全性と効率を一層向上させる「LIBRA-S工法※」を開発、愛媛県で施工中の鹿野川ダム工事用構台設置工事で本工法の有効性を確認しました。
LIBRA-S工法
LIBRA工法は、鋼製桟橋の急速施工技術。LIBRAは、「天秤」の意味。Sは「Slide」の略。
概要
構台直下に設置した足場上で、湖上に露出している鋼管杭の頂部にブレースを仮組みしては、水中にスライドさせ所定の位置に固定する「LIBRA-S工法」を開発しました。
施工手順
仮組みでは、X型のブレースとブレース端部を鋼管杭に連結するブレースリングと呼ぶリング状の部材4体をセットにしたユニットを鋼管杭に仮付けしてはチェーンブロックで吊り、これを下方にスライドさせて次のユニットを仮組みするスペースを確保するという作業を繰り返します。最下段のユニットが所定の水深に達したら、潜水作業によりブレースリングのボルトを本締めし、1つのスパンの施工を完了します。
本工法の適用は今のところ1スパンおきになるため、その間のスパンには潜水作業でブレースのみを設置しますが、鹿野川ダムでの実証施工では、従来に比べて潜水作業が半減し、作業効率が向上することも確認しました。
