塔状建物免震
(スリム型超高層の免震部浮上りに対応)
概要
おもな特徴
- 超高層の引き抜きにおいて、積層ゴムが浮き上がることで、積層ゴムに過大な引張力の発生を防止します。
- アスペクト比の大きい(5以上)建物の免震化が可能です。
積層ゴムのフランジプレートを水平拘束材で拘束し、フランジとの接触面に低摩擦材を設け、上下方向に浮き上がることを許容する免震装置。
アスペクト比の大きい超高層や塔状建物で部分的に生じる可能性のある浮き上がりに対して、積層ゴムを損傷させることなく免震化を可能とします。
具体的内容
積層ゴムに過大な引張力が作用しないような機構を組み込んだ引抜対応の免震装置。
- 積層ゴムの下部フランジプレートを水平拘束材で4周から拘束。
- 水平拘束材とフランジの接触面には低摩擦材を設け、引張力が作用すると浮き上がることにより、上下方向剛性を低下させ積層ゴムにかかる引張力を制限する。
- 拘束材上部にはストッパーが設けられており、過大な上下変位が生じた場合でも、積層ゴムが基礎から外れることはない。