環境配慮型コンクリート「SUSMICS-C」が「第7回エコプロアワード」で国土交通大臣賞を受賞
2024.12.12
このたび、「第7回エコプロアワード」(一般社団法人サステナブル経営推進機構主催)において、当社開発の「環境配慮型コンクリート『SUSMICS-C』(バイオ炭コンクリート)」が、国土交通大臣賞を受賞しました。当社の受賞は今回が初めてとなります。東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「エコプロ2024」において、12月6日に表彰式が執り行われました。


エコプロアワードは、サステナビリティ・トランスフォーメーション実現への寄与を目指す表彰制度です。日本市場において、事業者、消費者、投資家、市場関係者に評価が高く、優れた環境配慮が組み込まれた製品、サービス、技術、ソリューション、ビジネスモデルを表彰し、さらなる開発・普及の促進を図るものです。
SUSMICS-C(SUstainable + SMI(炭) + Carbon Storage + Concrete)は木質バイオマスを炭化した「バイオ炭」をコンクリートに混入することで、コンクリート構造物に炭素を固定する環境配慮型コンクリートです。木質バイオマスが成長過程で大気中から吸収したCO2が難分解性の炭素として長期的に安定してコンクリートに固定されるため、大気中のCO2除去に貢献します。

今回は以下の点を評価いただきました。
- 従来の環境配慮型コンクリートが抱える主要課題を解消し、通常のコンクリートと遜色ない汎用性を実現しつつ、CO2の長期固定化ができ、脱炭素化に貢献している。
- CO2固定化量を算出し、第三者機関の確認を受けており、信頼性が高い。
- 既に施工実績があり、今後も拡大が期待できる。
当社は、バイオ炭を活用した環境配慮型施工技術を「SUSMICS」と総称し、シリーズ化しています。今後、コンクリート施工の脱炭素化に寄与する「SUSMICS-C」、アスファルト合材の混合材料としてバイオ炭を利用し製造過程で生じるCO2排出量を実質ゼロにする「SUSMICS-A」、改良対象土に溶融スラグとバイオ炭を混入することで施工に起因するCO2排出量を実質ゼロにする地盤改良工法「SUSMICS-G」、バイオ炭の混入による流動化処理土の物性改善と炭素を地盤内に貯留できる「SUSMICS-S」等を現場のニーズに合わせて展開していきます。併せて、建設工事の発注者に対し、第三者による確認・検証を経た信頼性の高いCO2削減実績値を新たな環境価値として提供していく考えです。
関連情報
SUSMICS-C
- バイオ炭コンクリート「SUSMICS-C」のCO2削減効果を精緻に定量化
- カーボンネガティブ仕様の環境配慮型コンクリート「SUSMICS-C」を現場適用
- コンクリート内部にCO2を固定してカーボンネガティブを実現する「バイオ炭コンクリート」
- 土木の現場でカーボンニュートラル・建築の現場でカーボンネガティブを実現
SUSMICS-A
SUSMICS-G
SUSMICS-S
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