新大阪で施工中の高層ホテルの一部をロボット施工へ

~建設ロボットが資材搬送、鉄骨柱溶接、天井ボード貼り~

  • 建築技術

2018.06.11

清水建設(株)<社長 井上和幸>が新大阪(淀川区宮原)で施工中の高層ホテルの工事現場において、今秋から当社が開発した建設ロボットが稼働し、作業員とコラボしながら資材搬送、鉄骨柱溶接、天井ボード貼りなどの作業の一部を担います。

この高層ホテル「(仮称)karaksa hotel Shin‐Osaka premier」の発注者は佐川急便を中核とするSGホールディングス(株)が設立した不動産会社SGリアルティ(株)、ホテル運営者はザイマックスグループ、設計・施工は当社です。規模は地上24階、地下1階、建築面積1,050m2、延床面積18,450m2、工期は2017年6月20日~19年8月末の予定です。現在の工事現場の状況は、基礎工事が終了して地上部の鉄骨の建方工事が始まったところで、工事全体の進捗率は約17%です。

今秋から稼働するロボットは、資材の水平搬送ロボット「Robo-Carrier」、鉄骨柱の溶接ロボット「Robo-Welder」、天井を施工する多能工ロボット「Robo-Buddy」です。いずれも、当社が提案しているロボットと人がコラボしながら工事を進める次世代型生産システム「Shimz Smart Site(シミズ・スマート・サイト)」の中核を成す自律型ロボットです。現在、当社技術研究所内(東京都江東区)のロボット実験棟において、作業動作のプログラミング調整が施されています。

Shimz Smart Siteの適用現場では、施工中の建物の頂部を「全天候カバー」ですっぽり覆い、その中で各ロボットが稼働するとともに、新型クレーン「Exter」が鉄骨柱をはじめとする資材をカバー内に吊り込みます。

この高層ホテルの工事現場では、これから幅30m、奥行き40m、高さ40mの全天候カバーの架設が始まります。全天候カバーの全容が現れるのは8階部分の鉄骨建方が終了する9月初旬頃になります。Exterはすでに4月から揚重作業を開始しています。Robo-Welderは9月中旬から12月にかけて3台稼働し、9~24階の鉄骨柱を3本/日のペースで溶接していきます。Robo-Carrierは9月下旬から翌年2月まで、荷取場の1階と搬送先階で計2台稼働。1階では荷取場で各種資材を載せたパレットを受け取り垂直搬送ELV内に仮置き、施工階ではELVからパレットを受け取り所定の荷置場に搬送します。「Robo-Buddy」は12月下旬から翌年2月まで稼働し、吊り天井の一部を施工します。

当社は、これらのロボットを来年から首都圏の大規模現場に水平展開していくとともに、ロボット開発を推進しロボット適用工種の拡大を図る考えです。

以上

≪参 考≫

工事概要

発 注 者 SGリアルティ株式会社
施主代行者 株式会社INA新建築研究所
ホテル運営 ザイマックスグループ
設計・施工 清水建設株式会社
竣工時期 2019年8月31日(予定)
主要用途 ホテル(客室398室)
規   模 敷地面積2,080m2、延床面積18,450m2
地下1階、地上24階、塔屋1階
所 在 地 淀川区宮原3丁目3番9番他(地番)
(仮称)karaksa hotel Shin‐Osaka premierの施工中の様子
(仮称)karaksa hotel Shin‐Osaka premierの施工中の様子
(仮称)karaksa hotel Shin‐Osaka premierの完成予想パース
(仮称)karaksa hotel Shin‐Osaka premierの完成予想パース

Robo-Carrier(水平搬送ロボット)

Robo-Carrier(水平搬送ロボット)
天井ボード(約1t)を搬送する様子

Robo-Welder(鉄骨柱溶接ロボット)

Robo-Welder(鉄骨柱溶接ロボット)
開先(溶接)部の溝の形状をセンシング中(左)と溶接中(右)

Robo-Buddy(多能工ロボット)

Robo-Buddy(多能工ロボット)
片腕(奥)で天井ボードを保持し、もう一方の腕(手前)でビス留めをする様子

Exter(新型クレーン)

調整運転中のExter

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