施工性、耐久性を高めた実用型のブロック浮体を開発

~(株)博展と共同実証契約を締結、事業化への取り組みを加速~

  • フロンティア

2026.06.18

清水建設(株)<社長 新村達也>は、水辺のにぎわい創出(水上利活用)に役立つ浮体式建築の事業化に向けて、自社開発した「ブロック浮体」技術を改良、施工性や強度、耐久性を高めた実用型のブロック浮体を新たに開発しました。今後、イベントなどを手掛ける(株)博展<本社:東京都中央区 社長 原田淳>と共同で行う水上利活用の実証事業を通して、改良した実用型ブロック浮体の技術検証を進める方針です。

浮体式建築の事業化を目指す当社は、2021年9月からブロック浮体の開発に着手しました。2023年6月には、浜名湖(静岡県浜松市)に水上の暮らしを体感できる実験施設「マリンフォレスト」を構築。実水域での実証実験に取り組むことで、事業化への道筋を模索してきました。

当社が進めるブロック浮体による浮体式建築は、同一規格の発砲スチロール製のブロック浮体を組み合わせて、水上に浮体式の地盤を構築、その上部に建物を載せることで、水上建築を実現するものです。当社のブロック浮体による水上地盤は、設置に多くの期間とコストを要する鋼製の浮体やコンクリート製の浮体に比べて、簡易に構築できる特徴があります。

実際に当社のブロック浮体は、1個当たりの大きさが2.7m×0.9m(重さ約30kg)と、1.8m×0.9m(重さ約20kg)の2種類。いずれも人間の手で運べるほど軽量です。組み合わせるブロック浮体の個数や段数を変えることで、上部に載せる建物の重さに応じた浮力が得られます。建設機械が使えないケースであっても、人力でスピーディーに組立・分解・撤去・移設が可能であることから、水辺の賑わいを創出する水上でのイベント開催や水上カフェ・レストランの整備など、多様なニーズが見込めます。

新たに開発した実用型のブロック浮体は、形状の変更による施工性・安全性の向上、製作段階での工夫による強度・耐久性の向上など、浜名湖での実証で得られた課題を解消した改良型です。具体的には、人力での作業性(施工性)を考慮してブロック浮体に持ち手を設置。浜名湖で採用した従来モデルで上面の凹部に水が溜まるという課題が確認されたことから、上面に十字の溝を切り、その中央に排水用の貫通穴を設けました。排水機能によって水上でのメンテナンス性を高める一方、その貫通穴に通した短管パイプを治具で固定することで、ブロック浮体同士の分離を防ぐなど、より安全性の高い構造に改良しています。表皮の仕様も従来の硬質ウレタン塗装から、プラスチックコーティングに変更し、耐久性を向上。表皮と内部素材を一体成型とすることでブロック浮体の強度を高めるなど、従来モデルから大幅に実用性を高めています。

当社は、改良型ブロック浮体の技術検証と、浮体式建築の事業創出を目的として、(株)博展と2027年12月まで2年間の共同実証契約を締結しました。今後、同社が実施・参画する水上利活用のイベントに、改良した実用型のブロック浮体を導入するなど、「浮体式建築」の事業化に向けた取り組みを加速していく考えです。

ブロック浮体のコンセプト
ブロック浮体のコンセプト
新たに改良した実用型のブロック浮体イメージ
新たに改良した実用型のブロック浮体イメージ
従来モデルと改良した実用型ブロック浮体の比較
従来モデルと改良した実用型ブロック浮体の比較

ブロック浮体HPのURL(https://www.shimz.co.jp/fblock/

以上

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