S・LOGI 新座 West

  • 建築
  • 物流施設
  • 埼玉県
  • 2019年

設計担当者から

石谷 悟

シミズでなければできない、シミズだからできる物流施設とは何か。S・LOGIのコンセプトについて関係者と1年掛かりで議論。物流業界の動向を分析し、「可変性」という言葉にたどり着きました。柱スパンは11×11m。1階中央部は倉庫床と同じ高さに設定。これにより1階では建物両側面の高床バースから荷取りできるほか、中央部を車路、低床バースとして利用できるよう、計画しました。床荷重は1階:2.5t/m2、2~4階:1.5 t/ m2対応、梁下有効高さは1階:6.5m、2~4階:5.5mを確保。バースに架台を組むことにより一部倉庫化が可能な耐荷重としました。さらに、特別高圧電力の受電などで幅広いニーズに対応可能な施設仕様となっています。全社一丸となって意見を出し合い、私のこれまでの物流施設設計経験から得たノウハウを盛り込んだ、今できる一番良いものが出来たと自負しています。

施工担当者から

稲葉 直木

1階はRCSS造、上階はS造とするRCSS+S構法を当社初採用。コストは低く工程は短い、両者の良い所取りの構造です。1階RC柱を施工後、2階床を打つ前にそのまま上階躯体を建てられるため、180×200mの大規模平面でもクレーンを据え置く開口(ダメ)を残さず、効率的に、品質良く施工できます。躯体を片押しで構築するシンプルな施工計画により躯体工事で工程に大きな余裕が生まれ、上棟以降、土日祝日全閉所を実現しました。 特に、こだわったのは素地をきれいに見せることです。倉庫は床が商品。試験を繰り返し行った上で、平滑でひび割れの少ない床を実現。またコンクリート打放しと見まがう出来のボード張りの壁は、私たちとこだわりを同じくする職人さんがプライドを持って仕上げてくれました。

発注者清水建設株式会社
設計・監理清水建設株式会社
工期2018年3月〜2019年8月
構造・規模RC造、S造 4F
延床面積132,036m2
所在地埼玉県新座市

> 不動産開発 シミズブランドの物流施設の第4弾「S・LOGI(エスロジ)新座」が着工

全景。屋上にはLCV事業本部による太陽光パネルを敷設
航空写真。右は施工中のS・LOGI新座East1。その手前にEast2が建設される。
1階高床バース。施設内には、エンジニアリング事業本部によるAIを活用した早期火災検知システムが導入されている
武蔵野の雑木林とせせらぎをモチーフにしたエントランス
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