建設重機アイドリング監視システム
主に造成工事に用いる建設重機のアイドリング防止を目的に、オペレータの環境保全貢献度を見える化するシステムです。
建設重機に搭載したGPSと加速度センサ、エンジンのオン・オフを認識するセンサによる情報を、アイドリング状態を検出するソフトウェアで解析してアイドリング中のCO2排出量を算出、同時にオペレータのエコ運転の判定評価行い、環境保全貢献度を見える化します。この情報を元に環境教育を行うことで、オペレーターのアイドリングに対する意識を高め、工事におけるCO2発生量を抑制します。
常磐自動車道山元工事における実証試験では、顕著な効果が表れたオペレータの事例として、アイドリング時間が80分以上(106分→20分)短縮された日があることがシステムで確認できています。
概要
- システム構成
建設重機に搭載するGPSと加速度センサ、エンジンのオン・オフを認識するセンサ、センシング情報を現場事務所のパソコンに送信する通信機器、アイドリング状態を検出するソフトウェアから構成されます。建設重機の機種、メーカーを問わず設置可能です。 - 価手順
日々の重機稼働時間、アイドリング時間から、アイドリング率、アイドリング中のCO2排出量を算出するとともに、オペレータのエコ運転の判定評価(100点満点)を行い、環境保全貢献度を見える化します。アイドリングの検出方法は非常にシンプルで、ソフトウェアでエンジンがオンの状態、GPSの位置情報により走行を停止している状態、加速度センサが感知する重機の振動が設定値以内にある状態を同時に確認して30秒が経過すると、アイドリング状態にあると判断します。
常磐自動車道山元工事における実証試験では、定量的なエコ運転判定の評価結果をオペレータに示しながら環境教育を実施しました。その結果、オペレータは受講後、自ら進んでアイドリングストップを実施するようになりました。
実績・実例
- 常磐自動車道山元工事(宮城県亘理郡山元町)