当社協賛 第三回 「楽しい!からはじめよう 『みんなのスポーツ』 障がい者スポーツ体験会 in 仙台」
1月24日、6歳から69歳までの障がい者と健常者併せて計98名のご参加のもと、NPO法人STAND(以下STAND)主催、当社協賛による今年度最後の体験会が、宮城県障害者総合体育センター(宮城県仙台市)で開催されました。
夢があれば、そこに向かう力が湧いてくる
体験会は、STAND伊藤代表の「ゴールボールをぜひ楽しんで体験してください」という挨拶で始まりました。その後、2012年ロンドンパラリンピック・ゴールボールの金メダリスト、安達阿記子選手が、「夢に向かって」と題して講演を行いました。
安達選手は、20歳で視覚障がい者となり失意のどん底にあった時、お母様から「私がいなくなっても1人で生きていけるようになってほしい」と諭され、閉じこもりがちだった生活を変えたいと思いました。2006年、安達選手は福岡視力障害者センターに入所し、ゴールボールに出会います。それまで運動に対する興味があまりなかった安達選手は、そこで出会った江黒直樹氏(2012年ロンドンパラリンピック・ゴールボール女子 日本代表監督)の指導のもと、パラリンピック出場という具体的な目標を持つことができ、人生が大きく変わったと話しました。
初対面同士でも名前を呼び合う
講演会の後は、ゴールボールの体験を行いました。「女性と子ども」と「男性」でチームに分かれ、江黒直樹氏と花井悠佑選手(ゴールボール男子 元日本代表)に基本動作を教えていただきました。その後4人一組となり、鈴入りボールの転がる音を頼りに、ゴールを攻める・守るというミニゲームを行いました。
アイマスク着用で初めて出会う同士、まずはお互いの名前を確認し、呼び合いながらコミュニケーションを取っていこうと試みます。最初は名前を呼ぶのを躊躇しているうちにボールがゴールに吸い込まれていきましたが、「〇〇さん、右、右!」と名前を呼びながらコミュニケーションを取ろうとするなかで、次第に連携がスムーズになっていきました。続いて行われた「花井選手との対決・特別マッチ」では、ボールに向かって飛びこむ花井選手の迫力に大きな拍手が上がっていました。
回を重ねるごとに増える当社ボランティア
当日は、当社東北支店の社員6名が、運営ボランティアとして参加しました。また、技術研究所や本社設計、コーポレート企画室からも10名が参加し、コートの設営準備や受付等を担当しました。
東北支店から家族連れで参加した社員からは、初めて体験するゴールボールの楽しさを味わい、また機会があればぜひ参加したいとの声が。「『楽しい!』から始めよう。」という体験会のスローガンが、光り輝いて見えた瞬間でした。STAND伊藤代表からは、「たくさんの笑顔に出会えて嬉しかった」との言葉をいただきました。
※当日の様子は、サイト「挑戦者たち」掲載の動画」でご覧いただけます。
※前回の体験会の様子は「障がい者スポーツ体験会 in 金沢」「障がい者スポーツ体験会in東京」をご覧ください