超高層プロジェクト向け仮設冷房システムを開発

~建設現場の暑熱対策として、都内の超高層プロジェクトに導入~

  • 建築

2026.09.25

清水建設(株)<社長 新村達也>は、建設現場の暑熱対策として、超高層プロジェクト向けの仮設冷房システムを構築しました。同システムは、排気ダクトの活用によって現場に設置した大型仮設クーラーからの排熱を強制的に屋外に放出できる仕組みを施している点が特長です。外装カーテンウォールを取り付けた後、風が通らない屋内現場における作業環境の抜本的な改善を図れます。実用化の第1弾として「TOKYO TORCH Torch Tower」の建設現場に導入しました。

これまで建設現場の多くで使われてきた一般的なスポットクーラー(室内機・室外機一体型)は、吹き出し口から冷気を出す一方で、熱交換を行う室外機からの放熱によって、結果的に室内温度が上昇してしまうという課題がありました。特に外装カーテンウォールを採用する超高層ビルなど、通風が不足する屋内環境では、夏場に室内温度が上がることで、作業環境の悪化が懸念されます。

そうした状況を抜本的に解決する手段として、当社は、空調機メーカーの日本キヤリア(株)<社長 丸山峰生>、制気口メーカーの協立エアテック(株)<社長 久野幸男>と共同で、大型仮設クーラー(室内機・室外機一体型)を独自に改良。外装にカーテンウォールを採用する超高層プロジェクト向けに、通風が不足する屋内環境でも現場内を効率的に冷やすことができる新たな仮設冷房システムを構築しました。

具体的には、熱交換を行う室外機の排気口と、外装カーテンウォールの通気口(ガラリ部)を排気ダクトによって直接接続。室外機からの排熱を強制的に屋外に逃がす仕組みを採用しています。また、建設現場での運用を踏まえて、広域に冷風を吹き出すことができる軽量のダンボール製組み立て式吹出口を導入しました。このほか、室内機から発生するドレン水を室外機に噴霧することで、熱交換の効率を高める機能を搭載しています。

実用化の第1弾となる超高層ビル「Torch Tower」の建設現場には、複数台の大型仮設クーラーを導入。四隅に各1台(計4台)を配置したフロアでは、100m×100mもの広大な空間をどこまで冷やせるか、実際の現場をフィールドに検証を進めています。

近年、記録的な猛暑が常態化する中、建設現場における作業環境の改善は喫緊の課題となっています。当社は、排熱ダクト付き大型クーラーの導入により、作業員の熱中症リスクを低減すると同時に、その他の対策と併せて、より安全かつ快適な作業環境の構築につなげる方針です。

以上

≪参 考≫

Torch Towerの現場に導入した仮設冷房システム
Torch Towerの現場に導入した仮設冷房システム

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