2026.09.04
清水建設(株)<社長 新村達也>は、木材と鉄骨を一体化したハイブリッド耐火木鋼梁「シミズ ハイウッド ビーム」の1.5時間耐火仕様を新たに開発、このほど国土交通大臣認定を取得しました。これにより、木質建築の要素技術であるシミズ ハイウッド ビームに「1時間耐火」「1.5時間耐火」「2時間耐火」の3つの耐火仕様がラインナップされます。当社は引き続き、これらの技術を効果的に駆使しながら、お客様や社会のニーズに応えることで、中高層建築物における木質化・木造化の取り組みに貢献していく考えです。
脱炭素化の推進やカーボンニュートラルの実現に向けた社会的要請を背景に近年、中高層建築物の木質化・木造化に対するニーズが高まっています。当社は、木質構造を構成する技術を「シミズ ハイウッド」と称し、中大規模の木質建築向けの技術開発を推進しています。こうした中、2023年4月の建築基準法の改正によって、これまで2時間耐火が求められていた最上階から数えて5~9フロア分の構造部材について、1.5時間耐火の採用が可能となりました。
これを受けて、当社は既に国土交通大臣認定を取得している1時間耐火のハイブリッド耐火木鋼梁をベースに新たに1.5時間耐火仕様を開発しました。その最大の特徴は耐火被覆材を「木材のみ」で構成している点です。保有技術である2時間耐火仕様の耐火木鋼梁が鉄骨梁を強化石こうボードと木材で被覆する構成であるのに対し、新たに開発した1.5時間耐火仕様は、1時間耐火仕様と同様に強化石こうボードを用いず、鉄骨梁を耐火被覆と化粧材を兼ねた木材のみで被覆する方式を採用。被覆材には、カラマツの構造用集成材、製材、単板積層材(LVL)、直交集成板(CLT)を用いることができます。
1時間耐火仕様と1.5時間耐火仕様は基本構成を共通化していますが、耐火時間の違いに応じて、被覆材の厚みは異なります。1時間耐火仕様の被覆材の厚みが側面50mm、下面80mmであるのに対し、1.5時間耐火仕様では側面・下面ともに80~100mmとしています。このように被覆材の厚みを調整することで、求められる耐火性能を確保しています。基本構成を共通化したことで、最上階から数えて1~4フロア分を1時間耐火、5~9フロア分に1.5時間耐火を適用した場合でも、1~9階まで全フロアを同じ工程・方法で効率的に製作・施工できるメリットがあります。
当社は耐火性能と意匠性を併せ持つ「シミズ ハイウッド」を適用した木質ハイブリッド構造の推進によって、快適性、機能性、安全性を兼ね備えた大スパンの木質空間を提供するなど、お客様や社会の木質化・木造化のニーズに的確に応えていく方針です。今後、当社の設計・施工案件への活用だけでなく、他社の設計・施工案件での採用も可能な「技術のオープン化」に向けた検討も進めるなど、「シミズ ハイウッド」の積極的な活用によって、中高層建築物の木質化・木造化の推進をリードしていく考えです。
以上
≪参 考≫
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