2026.04.15
清水建設(株)<社長 新村達也>はこのほど、水素エネルギーのさらなる利用拡大に向け、自社のイノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE」(東京都江東区、以下「NOVARE」)で運用している建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC」に供給するオフサイト水素として、産業廃棄物発電を利用して製造された“サーキュラー水素”を活用する取り組みを開始しました。サーキュラー水素は産業廃棄物処理事業を手掛けるジャパンウェイスト(株)から調達します。2026年度内にまず約4,200m3のサーキュラー水素を受け入れ、施設消費エネルギーの脱炭素化に活用する計画です。
サーキュラー水素は、廃棄物の焼却処分で生じる熱を利用して発電した電力を基に、水を電気分解して製造される炭素強度ゼロ※のCO2フリーな水素です。再生可能エネルギー由来の電力で製造される「グリーン水素」や、水素の製造工程で排出されたCO2を回収・貯留・利用する「ブルー水素」と同じく、2024年10月に施行された水素社会推進法で導入の促進が謳われている「低炭素水素」の要件を満たすエネルギー資源として、脱炭素化への貢献が期待されます。
他方、当社と国立研究開発法人産業技術総合研究所が共同開発した「Hydro Q-BiC」は、再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変えて合金に蓄え、必要に応じて水素を取り出して発電する水素エネルギー利用システムです。NOVAREに導入したシステムは、敷地外から輸送したオフサイト水素を水素吸蔵合金タンクに急速充填する機能も備えており、調達したサーキュラー水素は水素吸蔵合金タンクに一旦貯蔵し、必要時に抽出してNOVAREの構成施設4棟の電力、熱エネルギー源として活用します。
サーキュラー水素を製造・供給するジャパンウェイスト(株)には、当社の事業所、建設現場から排出される廃棄物の処理を一部委託しています。廃棄物発電には、処理困難物に分類される汚泥、廃油、廃アルカリなどの焼却熱も利用できるため、今回の取り組みは、当社事業活動の資源循環にも資することになります。
カーボンニュートラル社会の実現に向け、当社は建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC」を活用した水素蓄エネルギーの導入提案に注力しています。引き続き、水素エネルギー利用システムをはじめ、カーボンニュートラル、資源循環の実現に寄与する要素技術の実証の場、社外のパートナーとの技術共創の場としてNOVAREを活用し、先進的なカーボンニュートラル技術の社会実装につなげていく考えです。
炭素強度ゼロ
製造に伴うCO2の排出量が実質的にゼロとなること。廃棄物発電は、廃棄物処理とエネルギー生産を同時に行うものであり、廃棄物焼却時のCO2排出量は廃棄物処理に伴うものとして計上される。このため、サーキュラー水素の製造時CO2排出量は実質ゼロとみなされる。
以上
≪参 考≫
サーキュラー水素を介した資源循環(イメージ)
ジャパンウェイスト(株)
| 所 在 地 | 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町21 |
|---|---|
| 代 表 者 | 代表取締役社長 中西広幸 |
| 資 本 金 | 8億円 |
| 設 立 | 1964年4月 |
| 事業内容 | 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の無害化処理、再資源化 |
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