シンガポール内装工事会社“Grandwork Interior Pte Ltd”を子会社化

清水建設（株）＜社長 井上和幸＞はこのほど、グローバル事業の外部成長戦略の一環として、シンガポールに本社を置く高級内装工事会社「Grandwork Interior Pte Ltd（以下、Grandwork社）」の全株式を取得し、子会社化しました。

Grandwork社は、1996年にシンガポールで創業した内装工事会社で、高級内装工事市場で同国トップクラスのシェアを有します。同社の顧客には、LVMHグループ、Richemontグループ、KERINGグループをはじめとする欧米の高級ブランド企業が名を連ね、シンガポールのほかASEAN各国でラグジュアリーブランドの店舗内装工事を手掛けています。同社の強みは、内装工事と併せて高品質な家具製作も自社で担えることで、家具製作から施工、メンテナンスまでワンストップの店舗内装サービスを顧客に提供できます。直近の年間売上高は約9,800万SGD（シンガポールドル）、日本円換算で約110億円です。

Grandwork社の子会社化は、新規ビジネスへの参入、ASEANでの事業拡大、グローバル経営人財の獲得を企図したものです。高級内装分野の工事は、成熟国で一定のマーケットを持ち、経済成長を続けるASEANを中心に今後もマーケットの拡大が見込まれます。当社は、有望な新規ビジネスとして同マーケットへの参入を模索する中で、シンガポール・チャンギ空港改修プロジェクトの内装工事で協働実績があり、ローカルマーケットに精通した優秀な経営人財を抱えるGrandwork社に着目。同社を当社グループに迎え入れることで、グローバル事業の事業領域拡大、収益力強化を図ることとしました。

当社は引き続き、グローバル事業の外部成長戦略として、ASEAN各国ならびに米国での事業の強化・拡大に資するアライアンスやM&Aを進めていく方針です。