「横浜アイマークプレイス」に複数のビル管理業務アプリを導入

清水建設（株）＜社長 井上和幸＞はこのほど、ビル管理業務の効率化をサポートするアプリケーションソフト（以下、BM/PMアプリ）を複数開発し、自社保有の賃貸オフィスビル「横浜アイマークプレイス」に導入しました。当ビルでは、BM/PMアプリに加え、自社開発の建物OS「DX-Core」を新たに導入し、建物運用のデジタル化プラットフォームとして活用します。今後、「DX-Core」を介した建築設備・IoTデバイス・各種アプリの機能連携等を通じて、BM/PMアプリのメニュー拡充、サービス機能の高度化を図り、ビル管理業務のデジタル化を促進していく考えです。

大半の業務がアナログ、かつ人手頼りのビル管理業界において、人員不足や従業員の高齢化は喫緊の課題です。全国ビルメンテナンス協会が2021年に発表した実態調査では、65%の会員企業が人手不足を実感しており、デジタル化による省人化・省力化が急務となっています。

横浜アイマークプレイスに導入したBM/PMアプリは、「申請・問い合わせアプリ」「スケジュール調整アプリ」など計7種で、ユーザーは各アプリを集約したインターフェース画面からサービスメニューを利用できます。

「申請・問い合わせアプリ」は、テナントからの各種申請・問い合わせ対応を、WEBシステム上で一括管理するツールです。これらの業務は、従来電話やメールでの個別対応を基本としていました。アプリの導入により、紙ベースで行っていた内容の記録・保存作業も、データで自動保存可能で、大幅な省力化が図れます。一方、「スケジュール調整アプリ」は、テナント専有部のメンテナンス作業の日程調整プロセスを一元化したツールです。これまでは、ビル管理者がテナントとメンテナンス業者の仲介役として双方と連絡を取り合い、作業日程を調整するのが一般的でしたが、当アプリでは、希望日時の届け出やスケジュールの変更申請等をアプリ上で簡単に行えるため、調整時間を格段に短縮できます。

なお、BM/PMアプリの開発にあたっては、ビル管理業務の実態に即したユーザーニーズをアプリ開発に反映するため、清水建設グループのプロパティマネジメント業務を担う清水総合開発（株）、ビルマネジメント業務を担う（株）シミズ・ビルライフケアと共同で企画・検討を行いました。

今後、デジタルツール同士の連携を容易にする「DX-Core」のプラットフォーム機能を活用して各種アプリの機能連携を図るなど、ビル管理業務の一層の効率化に資する取り組みを進めていく考えです。