2022.04.14
清水建設(株)<社長 井上和幸>が東京・豊洲六丁目地区で開発を進めてきた複合開発街区「ミチノテラス豊洲」において、(株)共立メンテナンスが運営を手掛けるアーバンリゾートホテル「ラビスタ東京ベイ」がこのほど竣工し、4月15日に開業を迎えます。これにより、2021年8月に先行開業したオフィス棟「メブクス豊洲」、2022年2月に供用を開始した都市型道の駅「豊洲MiCHiの駅」を含めた街区全体の整備が完了し、ミチノテラス豊洲は全体供用を開始します。
ミチノテラス豊洲は、約2,000坪のフロアプレートを有する大規模賃貸オフィスビルと、豊洲エリア最大規模のホテルを核に整備を進めてきた総延床面積約12万m2の複合開発街区です。オフィス棟とホテル棟の間の街区中央には、高速バスやBRTのターミナルとなる交通広場を配置し、その上部に広場状のデッキ空間を整備しています。このオープンスペースを介して、街区に隣接する新交通ゆりかもめ「市場前」駅と晴海運河の水辺空間をつなぐ歩行者デッキも整備しており、これらの施設を、交通結節機能や賑わい・情報発信機能、災害時対応機能を備えた都市型道の駅「豊洲MiCHiの駅」として運用します。
また、当街区は、国土交通省がスマートシティ先行モデルプロジェクトの一つに選定した「豊洲スマートシティ」のエリア内に位置しています。豊洲スマートシティは、東京都「スマート東京」の先行モデル地域にも選定されています。当社は、ミチノテラス豊洲を豊洲スマートシティの推進拠点に位置づけ、当街区および周辺エリアを対象に、フィジカル(現実)空間とサイバー(仮想)空間を融合させた「都市デジタルツイン」を構築・実装します。
4月15日に開業する「ラビスタ東京ベイ」は、地上14階建て、客室数582室のアーバンリゾートホテルで、最上階に、東京の街並みを一望できる男女別の眺望大浴場を設けています。浴場の眼下には晴海運河が広がり、その先に東京タワー、スカイツリー、レインボーブリッジをはじめ首都・東京の摩天楼が彩る夜景を堪能できます。また、スカイバー、ジャグジー付屋内プール、エステサロン等も最上階に併設しています。
オフィス棟「メブクス豊洲」は、地上12階建て、延床面積約88,000m2の大規模賃貸オフィスビルで、1階に駐車場、2階にオフィスエントランス、3~11階にオフィススペース、最上階の12階に屋上庭園を配置しています。メブクス豊洲には、建物内の建築設備やIoTデバイス、各種アプリケーションを容易に相互連携できる建物OS「DX-Core」を実装しており、DX-Coreのデジタルプラットフォーム機能を活用し、館内施設の混雑状況確認や会議室予約などオフィスワーカーの生産性・利便性向上に資する先進的サービスを提供します。DX-Coreは、サービスのバージョンアップにも容易に対応できるため、時代やニーズの変化を踏まえて提供サービスをアップデートしていく予定です。
当社は、オフィス、ホテル、都市型道の駅をはじめ多様な機能を包含するミチノテラス豊洲をさまざまな人・技術が交差する“CROSS POINT”として運用し、快適で活力に満ちたQOL(Quality of Life)の高い新たな街づくりに取り組みます。
以上
≪参 考≫

「メブクス豊洲(MEBKS TOYOSU)」建物概要
所在地 | 東京都江東区豊洲六丁目4番34号 |
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敷地面積 | 16,112m2 |
用途 | オフィス、店舗、駐車場、交通広場、広場状デッキ |
構造・規模 | 鉄骨造(免震構造) 地上12階、塔屋1階 |
延床面積 | 88,187m2 |
事業主 | 清水建設株式会社 |
設計施工 | 清水建設株式会社 |
工期 | 2019年4月~2021年8月 |

「ラビスタ東京ベイ」建物概要
所在地 | 東京都江東区豊洲六丁目4番40号 |
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敷地面積 | 8,341m2 |
用途 | 宿泊施設、店舗、駐車場 |
構造・規模 | 鉄骨造 地上14階、塔屋1階 |
延床面積 | 32,245m2 |
事業主 | 清水建設株式会社 |
設計施工 | 清水建設株式会社 |
工期 | 2019年8月~2022年3月 |

豊洲MiCHiの駅
オフィス棟とホテル棟の中間に配置した交通広場のバスターミナル機能を核に、交通結節、憩い・休憩、情報発信、災害時対応などさまざまな機能を来街者に提供する日本初の“都市型道の駅”。交通広場では、22年2月から成田空港と接続する高速バスの運行を開始しており、今後、羽田空港直行バスや都心と接続する東京BRT(バス高速輸送システム)が発着する予定。交通広場の上部を覆う約1,700m2の広場状デッキは、来街者の憩い・交流の場、地域と連携した社会参画、交流、賑わいの場として活用するほか、飲食・物販機能として、(株)Mellowの移動型店舗サービスを導入予定。
<導入機能>
拠点とネットワーク | 歩行者や自転車を含む多様な地域交通ネットワーク形成 |
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交通結節機能 |
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憩い・休憩機能 |
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情報発信機能 |
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災害時対応機能 |
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建物オペレーティングシステム「DX-Core」
建物内の建築設備やIoTデバイス、各種アプリケーションの相互連携の基盤となる自社開発の基本ソフトウェア。APIを介してDX-Coreと接続された設備機器・デバイス群の制御アプリケーションをビジュアルツール上で連結するだけでデバイス間の連携機能を構築でき、新規サービスの導入やサービス機能のアップデートに迅速かつ柔軟に対応できる。

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