2022年 年頭挨拶(要旨)

  • 経営

2022.01.04

清水建設株式会社
社長 井上 和幸

明けましておめでとうございます。年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

ニューノーマルへの移行やカーボンニュートラルに向けた取り組みの加速、デジタルテクノロジーの急速な進展など、日本の社会・産業構造が大きな転換期を迎える中、各企業は、新たなビジネスの開拓に向けて、業態の転換や事業構造の改革を懸命に進めています。こうした時代の転換期にあたり、皆さんと一緒に実践していきたいことを二つ申し上げます。

一つは、「社会・市場の構造変化への適応を図り、次代を切り拓く企業変革を力強く進める」ということです。昨今、建設事業の事業環境は急速に変化し、事業競争力の強化、収益力の向上が喫緊の課題となっています。厳しい受注環境下、顧客・市場動向を徹底的に分析し、顧客ニーズと社会課題に真摯に向き合うマーケットインの事業姿勢を徹底することが競争力の源泉となります。一方、時代の転換期は大きな飛躍のチャンスでもあり、これまでの延長線ではなく、新しい発想やアプローチで企業変革に挑戦する必要があります。変革のドライバーとなる「DX」の取り組みにおいては、生産プロセスのみならず、ビジネスモデルの革新にも注力し、「デジタルゼネコンのトップランナー」を企業ブランドとして確立していきたいと考えています。また、正解のないVUCAの時代に最適解を見出すには、多様な視点・発想・知識・スキルの結集が不可欠です。多様性を尊重し、受容するマインドを皆で共有し、「変化に強く、変化を活かす組織」をつくり上げていきましょう。

もう一つは、「働きがいと魅力あふれる職場を全員参加でつくり上げ、『論語と算盤』を体現する企業文化を確立する」ということです。シミズグループが持続的な成長を遂げるには、働きがいと魅力あふれる職場風土を企業文化として確立する必要があります。労働環境については、時間外労働の上限規制適用が2024年4月に迫る中、働きやすく働きがいのある職場の実現に向けて、全社を挙げて働き方改革に取り組んでいるところです。社是「論語と算盤」を一人ひとりが体現することで、リーディングカンパニーに相応しい企業文化を確立し、次世代にしっかりと継承していきましょう。

以上

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