全国の作業所にデジタルサイネージを導入

清水建設（株）＜社長 井上和幸＞は、中期経営計画＜2019-2023＞に掲げたデジタル戦略の一環として、国内の全作業所に電子掲示板「デジタルサイネージ」を導入します。既に、稼働中の作業所を対象に、（株）プロテラスが提供するデジタルサイネージのクラウドサービス「DiSiクラウド」の導入を順次進めており、本年9月末までに約900作業所への導入を完了する計画です。

「DiSiクラウド」は、ネットワークを介して、画像や動画などのデジタルコンテンツを受信側のディスプレイに一斉配信できるデジタルサイネージシステムです。このシステムを作業所への新たな情報伝達媒体として活用することで、伝達情報の訴求力が高まるとともに、非常時においては、タイムリーに全作業所に対して必要な指示事項等を伝達できます。

デジタルサイネージの設置場所は、作業所の事務所や打ち合わせ室、作業員休憩所を想定しています。掲示コンテンツは、本社・支店から配信するデジタルポスターや事務連絡、非常時の一斉緊急連絡のほか、作業所が任意に登録できる所内関係者向けの工程情報や注意事項等、様々です。また、設置場所の特性に合わせて掲示コンテンツや掲示スケジュールを柔軟に設定できる仕組みも整備しています。

一方、デジタルサイネージの導入に伴い、本年10月以降、本社や管轄支店から作業所に配布していた安全・品質ポスター等を全てデジタルコンテンツ化し、完全ペーパーレス化を図ります。

デジタルサイネージの全作業所導入に伴う投資額は、専用受信機器や大型ディスプレイの購入費用として約2億円、年間システム利用料として約3000万円を見込んでいます。一方、年間約3万5000枚を配布していたポスター類の完全ペーパーレス化により、印刷、配送、掲示に要していた年間約3000万円のコストが不要となり、CO₂排出量も年間0.7トンを削減できる見込みです。

当社は今後、掲示用のデジタルコンテンツの拡充を図るとともに、本社や支店、営業所、海外の作業所等にもデジタルサイネージを導入していく予定です。