グループ全体にRPAを展開、業務効率を一層向上

~日常業務のデジタル化を推進~

  • 経営

2020.12.14

清水建設(株)<社長 井上和幸>はこのほど、デジタル戦略の一環として、(株)日立ソリューションズの協力を得てグループ共通のRPA運用ルールを策定するとともに、米国Automation Anywhere, Inc.のサーバー型RPA「オートメーション・エニウェア」を国内外の各部門及びグループ会社に全面的に導入する環境を整備しました。今年度内を目途に社内で稼働するRPAを新たなサーバー型RPAに統一するとともに、海外拠点やグループ会社に対しても運用支援を行い、グループ全体で業務のRPA化を促進します。

当社は現在、デジタルゼネコンのフロントランナーを目指し、「日常業務のデジタル化」「ものづくりのデジタル化」「提供する施設・サービスのデジタル化」を3本の柱としたデジタル戦略を推進しています。内外勤を問わず日常業務の効率化の核となる施策が業務のRPA化です。

これまで当社内では、部門ごとに業務のRPA化を推進し、100体以上のロボットを導入。また、RPA化による業務効率の一層の向上を目指し、昨年11月に開催した全社内勤スタッフ向けイベント「イノベーションセミナー」等を通じ、RPAの優れた活用事例を水平展開してきました。その一方で、様々なベンダーのRPAが導入された結果、ロボット開発のノウハウの分散、情報セキュリティリスクの顕在化、RPA化のコスト管理など、部門ごとの業務のRPA化に伴う課題も明らかになってきました。

そこで当社は、こうした課題を解決すべく、国内外の全部門及びグループ会社が共通して運用できるRPAの導入を目指して、各種検討を進めてきました。その結果、全社でのロボットの利用状況や開発状況、運用スケジュールなどを可視化できるように、サーバー型RPAの導入を意思決定しました。併せて、ロボットの開発プロセスや運用ルールを標準化するとともに、開発済みロボット及び開発時FAQの共有、ロボット用部品の共通化を進めてきたものです。こうした業務のRPA化により、繰返し行う単純作業やデータ作成・集計作業などの間接業務の15%を自動化する計画です。

なお、RPAの効率的な管理に向け、デジタル戦略推進室内に「RPA推進チーム」を設置しました。RPAのユーザーとなる部門がワークフローで利用申請することにより、デジタル戦略推進室が全ユーザーの開発プロセスから利用状況にいたるまで管理できる仕組みになっています。また、ユーザーは社内RPAホームページにアクセスすることで、他部門で作成した利用可能なロボット、開発時のFAQや運用ルールなどを共有できます。

当社は引続き、業務の一層の効率化に向け、デジタル戦略の3本柱を推進していく計画です。

以上

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