ジャカルタMRT南北線、1期に続き2期工事を受注

~地下トンネル2.7km、2駅舎からなる201工区に近く着工~

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2020.03.17

清水建設(株)<社長 井上和幸>はインドネシアの国営建設会社アディカリヤ社と共同企業体(JV)を組成し、このほどジャカルタMRT南北線2期工事の発注第一弾となった201工区を受注、近く着工します。発注者はPT.MRTジャカルタで、請負金額は約340億円です。

ジャカルタMRTは、インドネシア初の地下鉄を含む都市高速鉄道(MRT)です。1期工事として発注された中央ジャカルタと南ジャカルタを結ぶ全長15.7キロの区間は昨年3月に開通。1期の土木工事は6工区に分けて設計施工方式で発注され、当社はJVの幹事社として2工区、構成企業として1工区の計3工区を担当しました。

2期工事は、開通した区間から北方向に約11.5km延伸するもので、11駅舎の建設を含みます。既設のH.I.前ロータリー駅(Bundaran H.I.‐1期工事)からコタ(Kota)駅間の地下区間をA区間、コタ駅からアンチョール(Ancol)駅間をB区間とし、A区間は2024年、B区間は2027年の開通を目指しています。

2期工事の発注第一弾となった201工区は、A区間4工区の土建工事の一つで、HI前ロータリー駅からハルモニ(Harmoni)駅(2期工事202工区)を結ぶ施工延長2,681mの区間です。地下2層構成・駅長240mのタムリン(Thamrin)駅と同260mのモナス(Monas)駅、214mの開削トンネル、仕上がり内径6.05m、延長1,967mのシールド2本(上下線)の建設が含まれます。工期は2020年3月から2024年12月。タムリン駅は南北線の完成後に計画されている東西線との乗換駅となる予定です。

当社JVは入札に際し、設計施工の両面から、軟弱地盤対応が求められるタムリン駅および開削トンネル施工等の課題を明らかにして対応策を提案。その提案と1期工事の実績が発注者から評価され、受注に至りました。

当社は、経済成長著しいインドネシアを海外事業の主要拠点の一つと位置づけ、技術力を活かせる大規模工事をターゲットに営業活動を展開していく考えです。

以上

≪参 考≫

ジャカルタMRT南北線2期工事の延伸区間と当社受注区間

(PT.MRTジャカルタの発表資料の一部)

PT.MRTジャカルタの発表資料の一部

濃いブルーのラインの実線部:2期工事A区間
濃いブルーのラインの点線部:2期工事B区間
淡いブルーのライン:開通区間北側の一部
当社JV受注区間のSarinah駅はThamrin駅に名称変更されている。

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