ガーナ共和国で研究施設の建設工事を受注

~野口記念医学研究所先端感染症研究センター~

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2017.03.23

清水建設(株)<社長 井上和幸>はこのほど、ガーナ共和国において、野口記念医学研究所先端感染症研究センター建設計画を受注、2018年7月の竣工を目指し、近く着工します。日本政府は、同国及び西アフリカ地域での感染症対策強化に寄与することを目的に、2016年5月に同国と本建設計画を対象に22億8,500万円を無償資金協力する供与契約を締結。その資金が当研究センターの建設費、研究機材調達などに充てられます。

同国では、マラリアやHIVなどの感染症が主要疫病の7割以上を占め、医療体制も十分とはいえず、感染症対策が重要な政策課題となっています。野口記念医学研究所は、1979年に日本のODAによりガーナ大学付属の感染症対策研究施設として設立・建設されました。同研究所は西アフリカでの感染症対策研究で中心的役割を果たす一方、近年は研究・実験施設が老朽化・手狭となり、新たに先端感染症研究センターを建設することになりました。

野口記念医学研究所先端感染症研究センター建設計画の規模は、地上2階(一部3階)、延床面積約4,969m2です。エボラ出血熱など危険度の高い病原体を扱うBSL3(バイオセーフティレベル3)実験室をはじめ、ウイルス学研究実験室、細菌研究実験室、免疫研究実験室、分子生物学実験室など、最先端の実験施設を備えており、より高度で先進的な研究を、安全に行えるようになります。当社は、クリーンルームなど、研究・医療施設で培ってきた技術やノウハウを生かし、同国の感染症対策に貢献していきます。

日本政府は2016年8月のアフリカ会議首脳宣言で、アフリカでの保健システムの促進、質の高いインフラ輸出等、アフリカへの積極的支援を表明しています。当社は今後、施設建設はもとより、インフラ整備などを含め、アフリカでの事業機会の拡大を目指します。

以上

≪参考≫

工事概要

  • 工事名称野口記念医学研究所先端感染症研究センター建設計画
  • 建設地ガーナ共和国アクラ市 ガーナ大学敷地内
  • 発注者ガーナ教育省
  • 設計・監理株式会社日本設計、株式会社フジタプランニング
  • 施工者清水建設株式会社
  • 延床面積約4,969m2
  • 規模・構造地上2階(一部3階)、鉄筋コンクリート造
  • 工事期間2017年3月~2018年7月
完成予想図(提供:日本設計)

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